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やはりハッタリだった 米の対北朝鮮先制攻撃

Japan In-depth / 2018年6月16日 10時55分

「ソウルには2800万人がいる。考えてほしい。それはまさに(南北)国境のすぐ隣にある。非武装地帯(DMZ)のすぐそばにある。まさにそこにあるのだ。もしそれ(軍事衝突)が起きれば、10万人(が亡くなる)と聞いた。私が思うに2000万人あるいは3000万人を失うかもしれない。これを行うことは、私にとって本当に名誉なことになる。潜在的には3000万人あるいは4000万人を失うことになるかもしれない。ソウルという都市は、まさに国境のそばにあるのだ。(Seoul has 28 million people. Think of that. It is right next to the border. It is right next to the DMZ [demilitarized zone]. It’s right there. If this would have happened — I have heard 100,000 people. I think you could have lost 20 million people or 30 million people. This is really an honor for me to do this. I think potentially you could have lost 30 million or 40 million people. The city of Seoul. It is right next to the border.)」

トランプ大統領が上記の中で述べた「これを行うことは、私にとって本当に名誉なことになる」はあくまで当てつけの皮肉だ。

トランプ政権は昨年3月以来、「すべてのオプションはテーブルにある」として北朝鮮相手に強硬姿勢を示してきた。しかし、トランプ大統領はまさにこのシンガポールでの上機嫌の記者会見で、北朝鮮に対する軍事攻撃が何千万人の犠牲者を生む大惨事になる危険性を十分に認識していたことを示した。トランプ大統領と言えども、何千万人もの犠牲者を生じさせると分かって、戦争に突入する非人道的な愚か者ではなかろう。

つまり、北朝鮮への先制攻撃をちらつかせた強硬姿勢は、北朝鮮に対する核の非核化や開発凍結に向けた譲歩を引き出すための、一種のブラフ(ハッタリ)にすぎなかったことがやはりはっきりしたのだ。

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