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ワールドカップはTVで見ればよい 超入門サッカー観戦法 その1

Japan In-depth / 2018年6月19日 23時0分

ワールドカップはTVで見ればよい 超入門サッカー観戦法 その1

林信吾(作家・ジャーナリスト)

「林信吾の西方見聞録」

 

【まとめ】

・サッカー観戦には試合展開が予測できない面白さがある。

・スタジアム観戦の場合、陣取る席によっては天国と地獄の差がある。

・純粋にサッカーを見て楽しむならTVのほうが良い。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイト http://japan-indepth.jp/?p=40520でお読みください。】

 

 

サッカー観戦の醍醐味はスタジアムでの応援。昔も今も、そう信じている人が多い。たしかにサッカーに限らず、勝敗を争う競技といったものは、どちらか一方に感情移入しながら見ないと、いまひとつ盛り上がらない。ただ、『野球型VS.サッカー型』(共著。電子版配信中)の著者である私としては、野球とサッカーとでは、観戦するポイントにも違いがある、というところから話を始めたい。

 

野球という競技は、打順が決まっていて、守備のポジションもさほど動かない。豪腕投手にして左の強打者という大谷翔平選手に対して、大リーガーたちが守備位置を偏らせる「大谷シフト」を敷いた例はあるが、せいぜいそんなものだ。一塁手が右中間に飛んだ打球を追いかけることはないし、外野手は内野ゴロを捕りに行かない。

 

なおかつ投手と打者の駆け引きを中心に試合が進んで行くので、ネット裏からのTV中継で、次はどんな球を投げるのがよいか、と予測しながら楽しむことができる。

 

これに対してサッカーは、ゴールキーパー以外の10人がフィールドいっぱいに広がり、しばしば一つのボールを複数の選手が奪い合い、なおかつ手ではなく足を使ってプレイする。足は手ほど器用には使えない。こうしたわけで、試合展開がきわめて予測しにくい。言い換えれば、次の瞬間なにが起きるか分からない、というところに、サッカーの本当の面白さがある。野球観戦には予測する面白さがあり、サッカー観戦は予測できない面白さがある、と言えばよいか。

 

観戦の醍醐味という話も、ここにつながってくるので、TV中継だと、どうしてもボールを追いかけてしまうが、本当はボールに絡まない場所で敵味方の選手がどんな駆け引きをしているか、さらに言えば、お互いどのような戦術で点を取ろうとしているのか、といったところが見えてくると、一段と面白くなるのである。

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