国の対応が分けた北朝鮮抑留者の運命
Japan In-depth / 2018年6月29日 7時0分
【記者】故郷に帰った感想は(How does it feel to be home?)
【トランプ】(キム氏に対し)故郷に帰った感想は(How does it feel to be home?)
【キム】(通訳を介して韓国語で)夢のよう。非常に、非常に幸せ(It’s like a dream. And we are very, very happy.)
【記者】北朝鮮にどう扱われたのか(How were you treated by North Korea?)
【トランプ】(キム氏に対し)北朝鮮にどう扱われたのか。答えないといけない(How were you treated? You have to give them the answer.)
【キム】(通訳を介して韓国語で)はい、様々な形で扱われた。私の場合、一杯労働せねばならなかった。しかし病気になった時は治療された。(Yes, we were treated in many different ways. For me, I had to do a lot of labor. But when I got sick, I was also treated by them.)
日本の中学生でも対応できるレベルの英会話である。しかしキム氏は一言の英語も発せず、韓国語での発言に終始した。質問も韓国語に訳してもらっていた。
▲写真 アメリカ人拉致被害者帰国を歓迎するトランプ米大統領(2018年5月10日)出典:The White House
要するに、テレビカメラが捉えたのは、書類上の国籍はどうあれ、明らかに1人の韓国人男性の姿だった。筆者の知人の米大手紙記者も、「サンキューの一言すら英語で出ないとは」と苦笑していた。もちろんトランプ氏が期待したであろう、「大統領のおかげで帰国できた。心から感謝している」といった言葉は出なかった。
キム・ドンチョル氏は、中朝国境地帯で北朝鮮とのビジネスに携わっていたという。残る2人のキム・サンドク氏、キム・ハクソン氏は、ピョンヤン科学技術大学の運営に協力していた。いずれも一般のアメリカ人から見れば、利敵行為とも映りかねない。従って、解放に向けた世論が盛り上がっていたとは言い難かった。
もちろん彼らのスパイ容疑での拘束と強制労働刑は明らかに不当であり、解放を勝ち取った米政府の功績は大きい。アメリカ国籍とトランプ政権の「最大圧力」戦略が彼ら3人の「韓国人」を助けた。
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