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「今さら人に聞けない基礎知識(上)」 超入門サッカー観戦法 その3

Japan In-depth / 2018年7月2日 17時26分

猛暑の中、ポーランドの選手も消耗いちじるしく、このままなら1勝できる、と踏んで、追加点を狙いに来なかった。


ひどい「談合試合」もあったもので、会場は大ブーイングに包まれた。


もちろん、日本代表はルールの中で1次リーグを突破したのであって、仮にセネガルが追いついていれば世界中から嘲笑されつつ敗退する、というリスクも背負ったわけだから、西野監督が非難されるいわれはない。反則の少なさは技術の高さの証明でもある。ただ、あれは明らかに、私が見たいサッカーとはほど遠かった。


世界的にも賛否両論が渦巻いたが、


「醜悪に勝つくらいなら美しく負ける」


というサムライの美学をサッカーでも発信して欲しい、と考えるサッカー好きが私一人ではないことが分かり、それだけはうれしかった。


この原稿は、日本代表の1次リーグ突破を見て、急いで書き直したものだが、今のところ賛否両論でも決勝トーナメントの結果次第では……考えるまでもないことなので今さらここに記す価値もあるまい。


ところで、今次のワールドカップを機に、職場や学校が急にサッカーの話題で持ちきりになった、という読者もおられるのではないだろうか。


僭越ながら「今さら人に聞けない」サッカー観戦の基礎知識をお伝えしよう。


まず、どうして代表が23人なのかと言うと、ゴールキーパー3人、それ以外のフィールドプレイヤーは各ポジションに2人ずつ、という発想からである。もちろん実際の選手の選び方はこの限りではなく、極端に言えばキーパーを5人用意しても構わない。キーパーだけ1人多いのは、コンディション不良などで1人が出場できなくなった場合、予備キーパーがいない状態で闘わねばならなくなるからだ。ただ、交代枠3人というのはキーパーにも適用されるため、交代枠が残っていない状態でキーパーが負傷退場となったような場合、フィールドプレイヤーの誰かがキーパーのユニフォームに着替えて試合を続行しなければならない。キーパーは他の選手及び審判員と区別のつく服装でなければいけないと国際ルールで定められている。また、一度発表した代表メンバーの入れ替えはできない。



▲写真 日本代表キーパーの川島永嗣選手 出典:川島永嗣選手公式インスタグラム


キーパーは手を使うことが許されるが、これはペナルティエリアの中だけで、外に出れば(出ることは滅多にないが)、フィールドプレイヤーと同じ扱いになる。また、ディフェンダーがこのペナルティエリアの中で反則を犯すと、決定的な攻撃のチャンスを反則によって妨害したと見なされ、ペナルティ・キックが与えられることがある。コロンビア戦での日本の先制点は、こうして生まれた。


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