「今さら人に聞けない基礎知識(上)」 超入門サッカー観戦法 その3
Japan In-depth / 2018年7月2日 17時26分
もうひとつ、「システム」という言葉もよく耳にする。日本代表は4バックのシステムに慣れていたが、西野監督は3バックを試した、というように。
これはフィールドプレイヤー10人の配置を意味する言葉で、キーパーは含まない。そして、必ず後ろ、つまり味方ゴールに近い方から数える。
日本代表が近年もっとも多用する4−2−3−1を例に取ると、最終ラインのディフェンダー4人、ボランチと呼ばれる守備的なミッドフィルダー2人、2列目が3人だが、この場合、真ん中がトップ下、左右はウィングと呼ばれる。そしてストライカー1人で。1トップと言う。当然ながら1トップや3トップの布陣も存在し、日本代表も2000年代前半までは2トップが多かった。
ボランチとはポルトガル語で車のハンドルのことで、敵の攻撃の連携を断つべく、右へ左へと忙しく動くことからの連想だとも、攻守のバランスを取る役割からだとも言われる。
ボランチの位置を「中盤の底」とも言うが、これは最前線に陣取るストライカーをトップと呼ぶのと逆の発想と思えばよい。理由は、作戦図を書く際には味方ゴールを下に書き、つまり机上では上に向かって攻めて行くからだ。同じ理由で、攻撃に参加することを「上がる」、逆に守備に回ることを「下がる」と表現する。長友佑都のような選手は「激しく上下動する」と称される。
▲写真 長友佑都選手 出典:長友佑都選手Facebook
要するに「運動量が多い」ということなのだが、どうして運動量が多ければ多いほど有利なのか、あるいは逆に、日本の本田圭佑やコロンビアのハメス・ロドリゲスのように、運動量が決して多くない選手でもスターになり得るのか。
そのあたりは、次稿で。
トップ画像/ポーランド戦先発メンバー 出典:Светлана Бекетова
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
アジア杯敗退→10戦負けなし 士気上がらず…森保監督がチームを立て直した2つの“秘策”【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年11月24日 7時50分
-
ベンチ外続く38歳DF長友佑都が見つめるピッチ内での活路「それこそビニシウスと戦うとか…」
ゲキサカ / 2024年11月12日 15時50分
-
深夜のジャカルタ空港で取材殺到した長友佑都「ハリウッドスターになった気分」
ゲキサカ / 2024年11月12日 1時31分
-
W杯最終予選は主力固定の森保J、22/27が3連続招集…ターンオーバーも未実施「より勝つ可能性を上げられるように」
ゲキサカ / 2024年11月7日 17時52分
-
Jリーグ登録選手枠の拡大と選手のポリバレント化/六川亨の日本サッカーの歩み
超ワールドサッカー / 2024年10月31日 22時0分
ランキング
-
1突然の引退発表「え、嘘だろ」 J通算91ゴール…名助っ人の決断に騒然「衝撃すぎる」
FOOTBALL ZONE / 2024年11月28日 14時33分
-
2これぞ辰己涼介! ゴールデン・グラブ賞表彰式に“全身金ピカ”で登場 場内爆笑
スポニチアネックス / 2024年11月28日 14時47分
-
3大谷翔平、水原被告が購入した野球カード所有権を請願 米報道「4900万円相当」「返還を求める」
THE ANSWER / 2024年11月28日 11時5分
-
4「エンゼルス佐々木朗希」誕生へ…菊池雄星との大型契約&異例の早期決着で獲得に布石
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 11時32分
-
5不満タラタラ田中将大には《ダサすぎる》、楽天は無責任体質…両者に批判が殺到する当然
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 11時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください