協会は「ド正論」に耳を貸せ 超入門サッカー観戦法 最終回
Japan In-depth / 2018年7月21日 10時28分
ならば、この話はどうか。
ハリル解任騒動に際して、あの中田英寿氏が、以下のようにコメントした。「(今の日本代表は)たしかに危機的状況だと思う。今度の大会で、たとえ西野監督でよい結果が出たとしても、次に繋がらない」
「4年ごとにリセット、ではどうにもならない。8年とか、いっそのこと12年といったスパンで、監督人事も考えるべき」
彼が日本サッカーのレジェンドであることに、異論は出ないだろう。その声が協会上層部に届かない、などということがあったならば、それこそどうにもならないだろう。
いや、実際問題として上記二人のコメントについては、ネットの一部では「ド正論」と賞賛されているものの、協会上層部がまともに受け止めた形跡はない。
4年後は、カタール大会である。灼熱の地で、そもそもまともなサッカーができるのか。FIFAでも開催時期の変更や、昨今周辺のアラブ諸国との関係悪化を理由に、開催地の変更まで取りざたされていると聞くが、いずれにせよ、次の大会のみに照準を合わせて、「今度こそ8強」などと言っていてよいのか。それこそ中田氏の言うように8年、12年というスパンで、「本気で日本サッカーを世界一にすることを目指す」と、協会が意思表示をすることが、どうしてできないのか。
▲写真 France champion of the Football World Cup Russia 2018 Photo by Russian Presidential Press and Information Office
今、そうした意思表示と、それに基づく監督人事が発表されたなら、今次のワールドカップで「にわかサッカーファン」になった人たちの多くが、本物のサッカーファンになる道も開かれるだろう。本シリーズの締めくくりには、私とは別人の林先生がはやらせた、あのフレーズがふさわしい。
日本サッカーの改革、いつやるの? 今でしょ!
トップ画像:ロシア ロストフ・アリーナ Photo by jukoFF
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