終戦記念日に想う「兵どもが夢の跡」
Japan In-depth / 2018年8月14日 15時36分
宮家邦彦(立命館大学 客員教授・外交政策研究所代表)
宮家邦彦の外交・安保カレンダー 2018#33 2018年8月13-19日
【まとめ】
・米で、昨年に続き白人至上主義団体の集会が開催された。
・女性・人権活動家の逮捕をめぐりサウジアラビアとカナダに確執。
・米、米国人牧師拘束をめぐりトルコに圧力。トルコ・リラ暴落。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て見ることができません。その場合はJapan In-depthのサイト https://japan-indepth.jp/?p=41542 でお読みください。】
今年も8月15日が近づいてきた。日本では終戦記念日だが、実態は敗戦73周年である。しかも、正式の戦争状態終結、すなわち休戦・停戦は1945年9月2日に署名された「降伏文書」によって最終的に確定したはずだ。どうやら今も日本では公式な法的関係確定より、ポツダム宣言受諾が発表された玉音放送の方が重要らしい。
写真)1945年8月15日、正座して玉音放送を聞く国民たち
出典)「日本のいちばん長い日」英語版 262ページ
それでは昨年ここで何を書いたか調べてみたら、昨年8月12日に起きた事件、すなわちシャーロッツビルで白人至上主義団体と反対派が衝突し、1人が死亡したことを取り上げている。 当時トランプ氏は最後まで白人至上主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)やネオナチを名指しで批判せず、厳しく批判された経緯がある。
(参照記事「内憂外患のトランプ大統領 宮家邦彦の外交・安保カレンダー2017#33(2017年8月14–20日)」)
写真)エマンシペーションパークに殺到した群衆(2017年8月12日)
(注:エマンシペーション・パークはシャーロッツビルにある公園。リー将軍の銅像をめぐる議論により、
2017年6月従来の「リーパーク」から改名された。)
出典)ヴァージニア州警察Twitter
だからだろうか。今年はホワイトハウス前で白人至上主義団体が15人でミニ集会を開催した。対する反対派のデモには数千人が集まったという。白人至上主義者の指導者は「白人は偉大だ。白人は米国で少数派になってきており、大きな差別に直面している。白人にも立ち上がる権利がある」と述べたそうな。何と身勝手なことか!
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