終戦記念日に想う「兵どもが夢の跡」
Japan In-depth / 2018年8月14日 15時36分
出典)カナダ、クリスティア・フリーランド外相 twitter
写真)カナダ、クリスティア・フリーランド外相
出典)Government of Canada
写真)サウジアラビアで拘束された女性人権活動家、サマル・バダウィ氏(写真中央)。2012年、当時の国務長官ヒラリー・クリントン氏(写真右)と当時のファーストレディー、ミシェル・オバマ氏(写真左)から「世界の勇気ある女性賞」を授与された。
出典)Flickr Photo by U.S. Department of State
サウジは駐サウジ・カナダ大使の追放と駐カナダ・サウジ大使の召還を発表するとともに、「直ちに釈放せよ」というカナダの物言いは受け入れ難いと激怒、新規の貿易・投資を凍結し、更なる対抗措置を取る権利を留保すると述べている。それにしてもバカバカしい。カナダも、サウジも、更に米国も、いい加減にしろと言いたいぐらいだ。
要するに皆無責任に勝手なことを言っているだけ。彼らもネオナチも「同じ穴のムジナ」ということか。ちなみに「同じ穴のムジナ」なる表現は英語で「birds of a feather」という。この表現が否定的な意味で使われたのは1876年に英国で出版された政治小説が最初らしい。今週のJapan Timesにこのテーマでコラムを書いた。ご参考まで。
話を終戦記念日に戻そう。毎年8月15日になると、いつも戦争のことを考える。松尾芭蕉が奥の細道の終点で詠んだとされる句が、「夏草や兵どもが夢の跡」だ。恐らく平泉あたりで、三代の栄華を誇った藤原が蝦夷の攻撃を受けたことを念頭に、戦いの儚さを込めたのだろう。
写真)岩手県平泉町高舘義経堂の芭蕉句碑
出典)Photo by usiwakamaru
この句の意味については、ネット上で、「優れた忠義な家来たちが高館にこもり功名を競ったが、それも一時の夢と消え、今では草が生い茂るばかりだ」などと解説されている。確かに、そうだ。争いや戦いはどんなに大義名分があろうと、時間が経てば「一時の夢」と消えるのである。
「日米戦争」然り、また「米ソ冷戦」も然りだ。されば現在進行形の対立も同様なのだろう。この点で特に気になっているのが最近のトルコ・リラの暴落である。トルコではクーデター騒ぎで米国人牧師が拘束されており、トランプ政権は「釈放しなければ経済制裁」などという荒っぽいやり方でトルコに圧力をかけている。
この記事に関連するニュース
-
トランプ氏返り咲きに備え、海外の同盟国 バイデン氏討論会苦戦で
ロイター / 2024年6月29日 2時55分
-
「東と西、南と北の架け橋へ」地政学上の鍵を握るサウジアラビアが目指す「サウジ・ファースト」の論理
ニューズウィーク日本版 / 2024年6月21日 14時33分
-
韓国で中国への懸念が台頭?
Japan In-depth / 2024年6月18日 21時0分
-
トランプ前大統領 人気歌手テイラー・スウィフトに「嫌われている」と告白
東スポWEB / 2024年6月11日 15時46分
-
ガザ紛争、誰が統治するかがポイント
Japan In-depth / 2024年6月11日 13時45分
ランキング
-
1小池氏が都知事3選=石丸、蓮舫氏ら破る―保育無償「制度設計を推進」
時事通信 / 2024年7月7日 23時47分
-
2円安・物価高の一因「異次元緩和」の後処理策「資産課税くらいやらないと」 石川和男が指摘
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2024年7月7日 9時0分
-
3石丸伸二氏「国政も選択肢」=広島1区に言及―都知事選
時事通信 / 2024年7月7日 21時56分
-
4都知事選で3選確実の小池百合子氏「東京大改革をバージョンアップさせる」…支援者ら前にあいさつ
読売新聞 / 2024年7月7日 20時30分
-
5KDDI財団理事長を逮捕=覚醒剤所持容疑―警視庁
時事通信 / 2024年7月7日 17時36分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)