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憤る米国、南北同時制裁も

Japan In-depth / 2018年10月25日 10時59分

憤る米国、南北同時制裁も

朴斗鎮(コリア国際研究所所長) 


 


【まとめ】


・中露と足並み揃え「対北制裁緩和」主張の韓国と米国の亀裂鮮明に。


・南北軍事境界線上空の飛行禁止区域設定に米国の怒り拡大。


・「韓国は北朝鮮側」と見切った米国、「南北同時制裁」の可能性。


 


【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depth https://japan-indepth.jp/?p=42605のサイトでお読みください。】


 


対北朝鮮制裁の緩和・解除で南北関係の進展を急ぐ文在寅政権と、文在寅政権の「前のめり」に不満をもつ米国との対立は8月ごろから表面化した。キッカケは、国連安全保障理事会による北朝鮮制裁決議によって全面禁止されている北朝鮮産石炭9,156トンがロシア産と偽って韓国に輸入されていた事実が明らかになったことだ(7月17日)。


こうした事態に対処するために、マーク・ランバート米国務省東アジア太平洋副次官補代行がソウルを訪問した。7月26日午前8時30分から1時間ほど鍾路区駐韓米国大使館で、南北経済協力企業関係者と懇談会を持ち、「一部の例外が認められたからといって、北朝鮮に対する制裁が解除されたなどと誤解しないように」と米国政府の警告性メッセージを伝達し、「対北朝鮮経済協力に前のめりにならないように」と釘を刺した。


この懇談会には、コレイル(鉄道)、KT(通信)、ポスコ(製鉄)、コーロン(産業素材)、ハンラ(健設)と開城工業団地企業協会など南北経済協力企業関係者15人が参加した。参加者によると、ランバート代行はかなり強硬な口調だったという。



写真)マーク・ランバート米国務省米国務省次官補代理代行と拉致被害者の家族ら 2018年9月17日

出典)アメリカ大使館Twitter


だが、文在寅政権は米国側の警告にも関わらず、中露と足並みをそろえて米国を無視する形で「制裁緩和」を主張し続けている。韓国政府の前のめりに苛立ちを強めたトランプ政権は、それにブレーキをかけようと、ここにきて「南北同時制裁」の姿勢まで見せ始めた。



写真)ワーキングディナーに臨むポンペオ米国務長官と韓国の康京和外相(2018年10月7日 ソウル)

出典)韓国外務省ホームページ


 


1、南北鉄道・軍事合意・対北制裁解除…ことごとくぶつかる米韓


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