高齢化対策と若き医療者の成長 福島からの発信
Japan In-depth / 2018年11月4日 12時0分
さらに、我々のグループの場合、これまでお付き合いした福島の関係者にメールで情報を配信している。対象は、地元の教師からマスコミ関係者、ビジネスマン、政治家まで幅広い。情報を送ると、「是非、紹介して欲しい」と連絡が来ることも少なくない。
さらに、海外メディア、欧米や中国の研究者を対象に情報配信リストを作成し、英語で論文の内容を報告することにしている。担当するのは、南相馬市立総合病院に勤務経験があるエジンバラ大学のクレア・レポードさんだ。このような情報配信を通じて、『ロイター』などの通信社、『ネイチャー』などの科学誌の担当者からコンタクトされることもある。彼らからは「現場の情報をダイレクトに知ることができ有り難い」と言われる。
さらに、私がもっとも重視しているのは、地域の人々に直接伝えることだ。今回のケースなら、誠励会グループの幹部は勿論、サテライト大久田リハビリテーション・ケアセンターの職員に伝える。これは筆頭著者の西川医師が直接やった方がいい。職員は西川医師を信頼して、研究に協力したからだ。このような職員は西川医師にまとめて貰った経緯を、改めて見直すことで、理解が深まることが多い。多くの場合は感謝され、我々との信頼関係も深まる。そして、次のプロジェクトへと進んでいく。
問題は常に現場で起こっている。若き医師や看護師が仲間とともに現場で問題に取り組み、解決していく。情報を発信することで、国内外のネットワークも構築する。現場の地道な作業が若手を成長させる。福島は、そのための格好の場所である。
トップ画像:誠励会グループが開設した特別養護老人ホーム「さくらの里」©誠励会グループ
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