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オリパラ基本コンセプトを改善しよう!東京都長期ビジョンを読み解く!その66

Japan In-depth / 2018年11月16日 12時0分

オリパラ基本コンセプトを改善しよう!東京都長期ビジョンを読み解く!その66


西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)


「西村健の地方自治ウォッチング」


【まとめ】


・桜田五輪相が答弁できず注目された五輪3基本コンセプトは意味不明。


・オリパラは価値提起できるか。このままでは単なるスポーツイベントに。


・「体育からスポーツへ」は権威主義日本を変える希望のフレーズ。



■ オリパラ3つの基本コンセプトと大会ビジョン


桜田五輪大臣が覚えていなかったことで話題騒然のオリパラ3つの基本コンセプト。改めて、確認してみたい。




①全員が自己ベスト


万全の準備と運営によって、安全・安心で、すべてのアスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、自己ベストを記録できる大会を実現。世界最高水準のテクノロジーを競技会場の整備や大会運営に活用。ボランティアを含むすべての日本人が、世界中の人々を最高の「おもてなし」で歓迎。


②多様性と調和


人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩。東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする。


③未来への継承


東京1964大会は、日本を大きく変え、世界を強く意識する契機になるとともに、高度成長の弾みとなった大会。東京2020大会は、成熟国家となった日本が、今度は世界にポジティブな変革を促し、それらをレガシーとして未来へ継承していく。



これを読んで皆さんどう思っただろうか?理解できるだろうか?



□オリパラ3つのコンセプトと大会ビジョンの問題点


特に、「世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会」「成熟国家となった日本が、今度は世界にポジティブな変革を促せるものは何なのか?」という点はなんとなく理解するが、しっくりこない。



◆「共生社会をはぐくむ契機」




◇多様性と調和とは具体的にはどういう行動のこと?


◇五輪やワールドカップで多く行われる政治的な発言をどう抑制する?


◇国別の争い的な要素は極力減らすべきでは?


◇価値相対主義で、人権侵害や人間の尊厳を守らない国や国際ルールを守らないところとの共生はどうするのか?




◆「成熟国家となった日本が、ポジティブな変革」




◇そもそも日本が成熟国家なのか?


◇我が国は最近、いたるところに、「権威主義」が顔を出していますよね?


◇国連では日本の司法は「中世」とさえ批判されてますが・・・何か?


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