「シャブ山シャブ子騒動」思考停止のメディア
Japan In-depth / 2018年11月24日 17時7分
▲写真 ロバウトダウニーJr (July 26, 2014 撮影)出典:flickr Gage Skidmore
そもそも日本は社会復帰や再出発が非常に困難な社会である。そのため多くの国民は、恐れや不安にさいなまされ先進国にあって自殺率が非常に高い国となっている。
依存症の治療は、自分を見つめ直すことから始まる。それはとてもつらい作業だ。考えてもみて欲しい、生まれながらにして親や周囲の大人たちに大事にされたことのない自分の姿を直視することがどれだけ辛く惨めなことか、その上薬物に手を出してしまった自分の姿を見つめ直さなくてはならないのだ。恥じている自分から、自分を好きになること、過酷な環境に置かれ、人を信じては裏切られてきた依存症者が、もう一度人を信じて「やり直そう!」と前を向くことは、とても大きな不安がある。だからこそ同じ経験をした、回復した仲間達の支えが必要なのである。
また、社会はその回復を応援するものであって欲しいと強く願っている。日本の薬物依存症者の再犯率はこの10年の間一向に変わらず、いや変わらないどころか微増すらしているのである。
▲図
何故なら、依存症の治療は一筋縄ではいかないとても辛く苦しいものであるのに、社会で排除され、嫌われ、憎しみの目を向けられたのでは、治療の苦しみを乗り越えられる事なく挫折してしまう。回復しても社会で受け入れられないのなら、回復しても仕方がないと考えてしまう。だからこそ日本の薬物政策は今こそ転換すべきであり、欧米諸国の様に「刑罰よりも治療を!」という方向性に向かうべきである。
そして薬物の恐ろしさをことさらおどろおどろしくデフォルメし、実際には有り得ないようなゾンビに描くことは、回復に役立つどころか害悪でしかないことに、特にメディアに関わる人々にはいい加減気がついて欲しいと思う。
トップ画像:イメージ 出典:Pixaby CC0 Creative Commons
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