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坪30万円以下で家が建った

Japan In-depth / 2018年11月27日 22時11分

なによりも四角に作ることだ。真四角かつ総二階である。なぜなら外壁長や雨樋などの飾工事、通し柱や窓の数を小さくできるからだ。


これは図で書けばわかりやすい。100平米の平屋を真四角にすれば外壁は40mとなる。通し柱も4本だ。だが凸や凹とデコボコにすると壁の総延長は増えるし窓数も増える。また入隅・出隅の分、高価な通し柱も多くなる。



▲図 出典:著者


各部の寸法は尺貫法にあわせること。材料は尺貫法基準なのでムダがなくなる。逆にメーター・モジュールは駄目だ。例えば廊下幅を1000ミリにすれば材料に半端がでる。910ミリならベニアは1枚で済んだ。それが2枚いる。


屋根は単純な片流れ屋根あるいは切妻屋根とする。これらは単純で安く雨仕舞もよい。逆に見栄えが良い寄棟、陸屋根は高くなる。最後の陸屋根は個人住宅なら間抜けの選択肢といってよい。効果な上に雨漏りの不安が大きく定期的な補修も必要になる。



▲図 出典:著者


また二階に凹んだ形のベランダ/物干し場所も作るべきではない。ベランダは陸屋根と同じで防水や排水加工が必要となり高い。また雨漏りの危険や将来補修も必要になる。それなら外壁で囲んで除湿機をおいて乾燥室にすべきだ。雨が降っても夜でも洗濯物は干せる。


 


■ 仕上げをケチれ(効果:中)


次は仕上げだ。簡単にいえば見栄えの部分に金をかけるなということだ。それで坪40万から1割、4万は落ちる。


一番ケチっていいのは壁紙だ。「構造材の上に石膏ボードを貼って」と下地から作ると値切っても壁面積で1平米4000円はかかる。壁長1mあたり1万円(片面/天井高2.4m)くらいはかかる。対して構造材のベニアむき出しなら金はかからない。ベニアにワイヤブラシでヤスリをかけて拭き取れば充分だ。



▲写真 床と壁 本棚部分の壁は構造材のベニアそのまま。ビス止めなので取り外し可能。書斎部分(写真)と寝室部分は製材所から買った床板下貼用の杉板「二等」を横張りした。造作材のグレード「特一等・無節」とは異なりタダ同然の価格である。出典:著者


次が天井と床だ。天井板は学校教室のような石膏板ジプトーンか、懐かしの木毛セメントでよい。床も一番安いフローリングにすること。住んで見慣れればどうでも良くなる。



▲写真 照明と天井 階段部分。照明は電球、天井はジプトーン(ビス止め:交換可能)。同様に廊下、書庫、台所、洗濯室、衣類乾燥室はLED電球むき出し。そのかわり廊下・階段幅は1.2mとし、手すりは軍艦式に両側につけた。手すりは両手保持で上り下りできるので足を滑らせても安全。出典:著者


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