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ファーウェイ排除の戦略的意味

Japan In-depth / 2018年12月18日 16時42分

写真)トランプ大統領とロバート・ライトハイザー通商代表(2018年1月24日)

出典)USTR twitter

 トランプ大統領は、中国との交渉役にロバート・ライトハイザー通商代表を充て、首脳会談にピーター・ナバロ通商顧問 を同席させるなど、強硬派シフトを印象づけている。ナバロ氏はかねて、「独裁的でますます軍国主義的となってきた中国への経済的依存を減らさないなら、将来弾丸やミサイルが飛んできても全くの自業自得だ」と、軍資金を枯渇させるべく、米国および同盟国は中国製品を買い控えねばならないと主張してきた。

写真)ピーター・ナバロ通商顧問

出典)カリフォルニア大学アーヴァイン校HP

 「米中新冷戦」や「米中のハイテク覇権争い」といった言葉が目に付くが、事は「米中」の問題ではない。ナチス・ドイツは海軍力を欠き、ソ連は経済力を欠いたが、中国はその両方を備えようとしている。内実はファシズム集団である中国共産党が世界を支配すれば、自由で人間らしい文明は地を掃(はら)う。人類は精神的な死を迎えかねない。

 目下の主戦場は「情報通信」である。ここで中国が覇権を握れば、サイバー空間の支配に加え、巨額の軍拡資金、工作資金が共産党に流れ込む。日本も主体性をもって「戦い」に参加せねばならない。

トップ画像)スペイン・バルセロナで開かれたモバイル世界会議でのファーウェイのブース(‎2015年3月)

出典)Kārlis Dambrāns flickr

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