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平成生まれと「Eジェネレーション」(上)

Japan In-depth / 2018年12月22日 23時0分

もちろん、すべての奨学生がこのように非良心的なわけではないし、システムの方が時代に追いついていないのだ、と言えばそれまでなのだが。


この例でも分かるように、Eジェネレーションと称される、現代ヨーロッパの若者にとっては、仮に「祖国」があるとすれば(すでに述べたように、そうした意識自体が希薄になってきている)、EU全体だと言っても過言ではない。


この点、日本の平成生まれは、残念ながら少々「内向き」の傾向が強いように見受けられる。海外に留学したがらなくなり、世界中の情報がネットで得られると決め込んでいる。ただ、これも私見ではあるが、一部で言われているほど移民や在留外国人に対して非寛容でもないようだ。


たとえばコンビニに対する親和性は、我ら昭和世代よりずっと高く(なにしろ、生まれた時から身近にある)、そこで多くの外国人が働いているのが、もはや原風景なので、今さら違和感や反感など抱くこともない、ということではないだろうか。


世界的には冷戦終結以降、わが国では平成になってから、という言い方もできるわけだが、端的に言えば、人、物、カネ、そして情報が国境を越えて移動するのが当然、と言う傾向がますます強まった時代だと言える。そしてこの傾向は、後戻りすることはないであろう。


いつの時代も、歴史の流れというものを理解できない人はいるものなので、移民排斥運動などがなくなることもないだろうが、たとえば英国がどのような形でEUから離脱しようとも、移民を残らず追い出すことなど不可能なのだ。


これからはなにごとも、地球規模で考えないといけない。


(下に続く。)


トップ写真:イメージ図(スペインセントルイス大学の学生達) 出典:flickr(Saint Louis University Madrid Campus)


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