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韓国レーダ照射への抗議は誤り

Japan In-depth / 2018年12月26日 11時12分

韓国レーダ照射への抗議は誤り


文谷数重(軍事専門誌ライター)


【まとめ】


・韓国レーダ照射への抗議は誤りである。


・日本は韓国の言い訳に騙されるべきだ。


・許される対抗策は「仕返し」。海自も韓国海軍を照射あるいはレーダ妨害すべきだった。


 


【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=43360でお読みください。】


 


■ レーダ照射問題で日本は騙されるべき


韓国軍艦によるレーダ照射がニュースになっている。20日、公海上で海自機にレーダを向けたといった内容だ。(*1)


 



写真)広開土大王 今回レーダを照射したと言われる韓国海軍「広開土大王」艦


出典)(撮影:Republic of Korea Armed Forces)CC BY-SA 2.0)


 


日本政府の反応は強硬である。まず日本政府は外交ルートを通じて抗議した。対して韓国側は偶然の事態であると回答している。哨戒機を追跡したものではない。(*2) 漁船を捜索中であった。(*3)といった内容だ。対して日本はそれに納得せず「回答は納得し難い」と声明を発している。


 


この対応は正しいのだろうか?


 


誤りだ。なぜならそこには利益はない。そして不利益だけを引き起こす。その点でレーダ照射への抗議は正しくはない。その理由の第一は現実的危険を伴わないこと。第二は抗議は利益を生まないこと。第三は国民感情を刺激することだ。


 


今とるべきは韓国の言い訳に騙される対応だ。それを受け入れ再発防止で合意すべきである。あるいは抗議だけを望むならやはり公言せずに「仕返し」をする。韓国軍機にレーダを照射する。あるいは韓国艦にレーダ妨害をしかけることである。


 


■ レーダ照射は問題ではない


日本政府は抗議するべきではなかった。騒ぐほどの必要性はなかった


 


第一の理由は現実的危険を伴わないことだ。なによりも損害は起きない。実際にも生じていない。射撃管制用レーダ波とは単なる精密レーダである。照射されても何も起きない。今回の場合は精密距離と方位仰角を測定されただけだ。


 


敵意も極めて低く反応すべきではない。繰り返すがレーダで距離角度を測定しただけだ。大砲やミサイルを直接向けたわけではない。その点で敵意や脅威度は低い。


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