「シャブ山シャブ子」騒動 テレ朝と協議
Japan In-depth / 2018年12月29日 23時0分
田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会代表)
【まとめ】
・テレ朝社長会見で表明のあった番組スタッフとの話し合い実現。
・薬物依存症めぐる問題点を説明し、テレ朝「重く受け止める」。
・TV制作スタッフとの勉強会実現要望。テレ朝からの提案見守る。
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先日、テレビ朝日系人気ドラマ『相棒 Season17』の「シャブ山シャブ子騒動」について書いたが、実は12月19日に番組スタッフとお目にかかり話し合いの機会を頂くことができた。
テレビ朝日側は、11月27日の定例社長会見で、編成担当の亀山慶二専務(59)は、我々「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」が提出した要望書に対し、「話し合いをする用意がある」と答えて下さっており、それが実現する形となった。
番組側からはドラマ制作部のプロデューサーが2人と、社内弁護士の計3名が出席し、我々「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」からは、
・国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 薬物依存研究部精神科医 松本俊彦
・特定非営利活動法人 アスク 代表 今成知美
・特定非営利活動法人 ダルク女性ハウス 代表 上岡陽江
・公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 田中紀子
及びネットワーク以外では、この問題で署名活動をした薬物依存からの回復者でもある
・木津川ダルク 加藤武士が参加した。
まず、今回の要望書に関し我々から一言ずつテレビ朝日側に補足説明をさせて頂いた。
写真)テレビ朝日本社
出典)Wiiii(Wikipedia)
最初に、わが国の薬物依存問題の最先端を走る精神科医松本俊彦から、「薬物を憎むことは構わないが、薬物依存に悩んでいる人と問題を混同してしまうことが悩ましい。恥ずかしながら医者ですら、薬物依存の人達は『危ない』『怖い』『何かきっと問題を起こすに違いない』と医療自体をネグレクトしてしまっている状況も多々起きている。そしてダルクのようなリハビリ施設が排斥運動にさらされてしまっている。
何故、こういうことが起きているのかと考えると、不適切な乱用防止の啓発や表現が根本原因にあるのかと思う。シャブ山シャブ子さんのように大げさに描くことで、若者たちが最初の1回を回避できているのであれば、もしかしたらこういった手法もありなのかもしれないが、実際には若者たちにはシャブ山シャブ子さんとは全然違う、優しくてかっこいい人が声をかけてくるので、そのギャップが逆効果になっている。
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