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たった4問でわかる!ギャンブル依存症スクリーニングテストLOST誕生

Japan In-depth / 2019年1月10日 12時4分

1)質問数が少ない


2)誰でも簡単にできる


3)ギャンブル愛好家と依存症者が弁別できる



という3つの条件を兼ね備えたスクリーニングテストをまずは開発すべきという結論に至った。


特に3番目のポイントは非常に重要で、ギャンブルというのは、アルコールと同じく、そもそも違法ではなく、趣味や娯楽として楽しんでいる人達が大半である。そしてそのうちの一部の人達に「依存症」という病気が発症するのであって、その境目がどこにあるかを知ることは非常に重要であると考えた。



▲写真 出典:社団法人ギャンブル依存症問題を考える会facebook


開発にあたっては、当会に繋がりのあるギャンブル依存症当事者のメンバーと、ネットで調査会社を通じリクルートしたギャンブル愛好家の両方に、我々が「SOGS」「DSM-5」「20の質問」を参考に考え出したオリジナルの質問を行い分析し、さらにその結果が妥当かどうかをSOGSで検証することにした。


ギャンブル愛好家のスクリーニングの条件は、



1) 直近1年ギャンブルの実施回数が3回以上


2)ギャンブルの経験年数が3年以上


3) ギャンブルのために借金をしたことがない


4)回復支援グループや施設に行ったことがない


5)ギャンブル場にて強制退場の経験がない


6)ギャンブルの資金集めのために窃盗や横領等を行い、逮捕されたことがない



というものである。


 


■ 興味深い結果


これらの質問調査では、非常に面白い結果が得られ思わず研究者の先生方と共にうなってしまった。


このテストは22問の質問から構成され、前半の7問は性別や年代、これまで経験したギャンブルの種類など、基本的情報に関する質問、後半の15問がスクリーニングテストの本体となるオリジナルの質問となっているのだが、ギャンブル愛好家と依存症者の差が顕著であったものは以下のとおりである。


まず、ギャンブルの開始年齢の平均値である。ご覧の通り歴然とした差があり、ギャンブルを早く始めればそれだけ依存症のリスクが高まることが示唆された(※グラフ1)。確かに周囲のギャンブル依存症の仲間達も、殆どがギャンブルを10代で始めたと言っており、現在、公営ギャンブルの解禁年齢が20歳であるのに対して、パチンコだけが18歳で解禁となっている点も再考の必要があるのでは?と考えた。



▲グラフ1


さらに、ギャンブルに最も費やしていた日数と時間の比較(※グラフ2)では、



▲グラフ2


と、こちらも大きな差となった。ギャンブル愛好家(青)よりも依存症者(オレンジ)の方がはるかに多い時間と日数を費やしている


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