1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

たった4問でわかる!ギャンブル依存症スクリーニングテストLOST誕生

Japan In-depth / 2019年1月10日 12時4分

また、両者にSOGSに答えて貰うと、5点以上がギャンブル依存症者と示唆される所、以下のような結果となり、この対照群が明らかに愛好家群とギャンブル依存症者に弁別されていることがわかった。



▲グラフ3


さて、スクリーニング本体の質問15問を解析していくと、愛好家と依存症者の間にあきらかな有意差が現れるのもがあった。有意差がでたものは9問となった。


【A】:病的ギャンブラー群 N=195


【B】:ギャンブル愛好家群 N=190



▲図


ギャンブル依存症者の私から見るとこの結果は衝撃的であった。


「えっ?普通の人はギャンブルの金ギャンブルで取り返す!って思ってないの?」「ギャンブルの予算なんて決めるの?それ守れる人なんかいるの?」と、自分たちの方がマイノリティであったことを知り、改めて自分の病気の深さを思い知った気がした。


さらにここから解析をかけていくと、4つの項目が抽出され、これを我々は「重要4項目」と名付けることにした。


 


■ 重要4項目LOSTの誕生


さて、解析の結果偶然にも4つの重要4項目が浮かび上がってきたわけだが、当初我々はこれをただ単に「重要4項目」と名付け学会発表と論文化の準備をしていた。ところが、アルコール問題の市民運動を30年に渡って続けてこられたNPO法人アスクの今成知美代表に出来あがったばかりの論文を読んで貰った所、「これは素晴らしい!アルコール依存症向けのスクリーニングテスト『CAGE』にあたるものだから、絶対に覚えて貰いやすい名前をつけて、多くの人に使って貰うべき。」とアドバイスを頂いた。



写真 特定非営利活動法人アスク  今成知美代表 出典:アスク ホームページ


そこで我々は重要4項目を様々な英単語で表現し、並べ替えを行い、検討を重ねた結果「LOST」というキーワードにたどり着いた。覚えやすく、数々のものを失ったギャンブル依存症者にぴったりのネーミングとなったと自負している。そのLOSTがこちらである。


ご自身のギャンブル問題が気になっている方は是非お試し頂きたい。


Limitless


1. ギャンブルをするときには予算や時間の制限を決めない、決めても守れない


Once again


2.ギャンブルに勝ったときに『次のギャンブルに使おう』と考える


Secret


3.ギャンブルをしたことを誰かに隠す


Take money back


4.ギャンブルに負けたときにすぐに取り返したいと思う


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください