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韓国メディア王の落日 文政権に打撃

Japan In-depth / 2019年2月7日 8時50分

 


ところが孫石煕氏は、そのまま発進し一方通行の道を100Kmのフルスピードで逃走した。K氏は仲間たちと警察に連絡し、約1.5Km追跡したところで赤信号で停車していた孫石煕氏の車に追いついた。K氏は近づいてトランクを強く叩き外に出てくるように促したが、またもや孫石煕はそのまま発進したという。しかしそれからさらに1・6Kmの所で駆け付けた仲間のレッカー車に前方を阻まれて停車せざるをえなくなった。車から出てきた人物がJTBC社長の孫石煕だったので一同は驚いたという。そこで孫社長は警察沙汰にするより被害補償を現金で済ませてはどうかと持ちかけ、次の日に牽引車の運転手K氏に150万ウォンを送金した。


 


孫社長が主張する「傷の痕跡もない接触事故」にしては大きな金額であった。警察も現場に到着したが当事者同士の示談が成立したとしてその場を立ち去った。通常の事件であれば不道徳な「当て逃げ」事件であったが、これで一件落着となる所だった。しかし、孫石煕社長が猛スピードで逃走した裏には孫社長が知られたくない「同乗者」問題があったようだ。


 


■ 金ウン記者の孫石煕氏への取材開始


被害者K氏の関係者から情報提供を受けた金記者は孫代表に取材を申し入れた。情報提供者の証言で、孫石煕社長が運転していた車(会社の公用車で現代の高級車ジェネシス)の助手席に若い女性が乗っていたとの情報を得たからだ。孫石煕氏は金ウン氏にその点を聞かれると、90歳の母親だったと主張し、そうしておこうではないかと同意も求めた(あまりにも信ぴょう性に欠け誰からも信用されないので、告訴段階では助手席には誰も乗っていなかったと証言を変えた)。 


 


ここから金記者と孫社長の2年近い交流が始まることになる。朝鮮日報が入手した金記者の録音記録によると、孫社長は昨年9月8日、金氏との通話で「(記事を)書いた瞬間、押し寄せる人が大韓民国の半分に達するだろう」と圧迫したという。


 


孫石煕社長は、暴行事件を明らかにされた1月24日、立場表明文で2年近くの交流を一転して金記者から脅迫されていたと主張し、金記者が交通事故取材を口実に「不法な就労を請託した」として脅迫罪で告訴した。


 


金記者のメッセージ記録の中には、昨年9月に孫社長を取材しながら「先輩と同じ船に乗りたい」と「請託」を匂わすような発言もあるが、金記者はそれに対して「それは孫社長が私に家庭内の悩みまで語り、さかんに一緒に仕事をしようと促したからだ」と主張し、そうしたやり取りのメーセージを公開した。確かに「脅迫」したのであれば即刻警察に訴えればよいものを2年近くも酒を酌み交わし交流したというのは不自然だ。


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