延長、延長で2試合分の死闘。決勝へ王手−日本製紙クレインズに引き受けの名乗りが
Japan In-depth / 2019年2月25日 15時33分
神津伸子(ジャーナリスト・元産経新聞記者)
【まとめ】
・プレーオフセミファイナル連勝でクレインズが決勝進出へ後1勝。
・廃部を発表しているクレインズ引き受けに札幌の企業が名乗り上げる。
・「日本のアイスホッケー界の発展に関して積極的な話し合い」(アジアリーグチェアマン)。
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今季限りで廃部すると昨年末にアナウンスしたアイスホッケーアジアリーグのクレインズの引き受け先に、札幌の企業が名乗りを上げ、交渉に入ったことが明らかになった。クレインズは、宿命のライバルイーグルスに、プレーオフで2勝1敗と勝ち越し、セミファイナルに進出。韓国デミョンキラーホエールズにも2連勝。プレーオフ決勝へあと1勝とした。多くの地元釧路のファンは、奇跡の逆転優勝を祈っている。
■ 名乗りを上げたのは札幌の企業。詳細はこれから
現在、交渉が進行しているため、企業名は伏せられているが、クレインズの引き受けに手を挙げたのは、札幌に本拠地を置く企業。昨年12月の廃部発表後、釧路市、北海道内だけではなく、全国でクレインズの選手・スタッフ一括での引受先を懸命に探していた中、吉報が届いた。「引き受けに名乗りをあげていただいたのは事実です。チームの存続の形に関しては詳細は、まだ全くこれからです。一部報道されているようなクラブチーム化、札幌と釧路のダブルフランチャイズなど細かい事は、まだ一切話は出ておりません。どのような形で進んでいくかはまだ、これから話し合いが行われます」と、クレインズの広報担当者は言う。
■ セミファイナル初戦は4時間半を越える試合に試合分の攻防
23日、アジアリーグプレーオフ準決勝。釧路でのクレインズとデミョン初戦は、試合開始が午後5時だったにもかかわらず、終了時間は午後9時半を回る死闘となった。試合は第3延長にもつれ込んでいた。デミョンの強力なシュートを横っ飛びでディフェンス加藤慎之助が死守。そのこぼれ球をフォワード池田一騎が拾い、既に相手ゴール目指して走り出していた主将、上野拓紀にロングパス。受け取った上野は一目散にゴールネットに向かった。ゴーリーを惑わせるために、一度軽く右にフェイクを入れてゴーリーの左から鮮やかに決勝の一打を叩き込んだ。
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