「中距離核全廃、日本主導で」元防衛相中谷元衆議院議員
Japan In-depth / 2019年3月3日 23時0分
▲写真 ©Japan In-depth編集部
■ 日韓関係
安倍編集長は「文在寅政権が続く限り日韓の関係改善は難しいと思うが。」と聞くと、中谷氏は「いつ崩れるかわからない政権だと思う。文在寅大統領もよく状況をみて、日米韓という基本的な連携はしっかりしたうえで物事を進めていったほうがいい。」と述べた。
さらに「朝鮮半島はアメリカがいるからパワーバランスで安定している。アメリカが抜けると途端に中国とロシアの勢力が入ってきて非常に不安定になってくる」とした。また中谷氏は「もともと北朝鮮はソ連の後ろ盾でできた国。ソ連がなくなったから核開発を一生懸命始めている。」とし、今のままだと地政学的なバランスも崩れかねないとの認識を示した。そのうえで「金正恩朝鮮労働党委員長は4回も中国を訪問し中国頼みになってきているので、ポイントは米中の今後の推移だと思う」と述べた。
■ 拉致問題
安倍編集長は「トランプ大統領が拉致問題を取り上げたという話があるが、家族会の皆さんも進展がなかったことでだいぶがっかりされていると思うが。」と聞くと、中谷氏は「核・ミサイル・経済も併せて話し合いをしないと拉致のところまでいかない。平壌に外交の連絡事務所を設置し、小泉訪朝時の平壌宣言(’02)に基づいて交渉しないと拉致のほうも進展できないのでは」と述べ、日朝のあらゆる問題に対しまずは外交のチャンネルを持つことの重要性を強調した。
これに対し安倍編集長は「連絡事務所を作ると北朝鮮の術中にはまるのという意見もある。あえて向こうに行く必要はないのではないか。」と聞くと、中谷氏は「北朝鮮の言うことが本当に正しいかを確認しなければならないし、情報を得ることは国としての外交判断に非常に重要だ。」と答えた。さらに「日本はこういった外国の情報を入手したりを避けてきた。情報収集の手段・ツールを広げるような外交をしていかなければならない。」との考えを示した。
最後に今後の日朝関係について中谷氏は「米朝が決裂したので、北もあらためてどうするのか。日本の経済力と技術力、民度の高さをみて、北がきちんとした姿勢を示せば、拉致の解決も含め協力をしていかなければならないのではないか。」とし、北朝鮮の動きを引き続き注視する姿勢を示した。
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