ペロシ、トランプ弾劾不賛成
Japan In-depth / 2019年3月14日 10時26分
古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)
「古森義久の内外透視 」
【まとめ】
・民主党ペロシ議長「トランプ大統領弾劾に賛成ではない」と表明。
・有権者の多くが大統領弾劾を望まず。弾劾手続き入り見送りへ。
・トランプ批判はよいが大統領の座追われるとの断言は実害あり。
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「私はトランプ大統領の弾劾には賛成ではない」――アメリカの連邦議会下院で野党の民主党を率いるナンシー・ペロシ議長の発言が大きな波紋を広げた。
民主党の攻撃で追い詰められ、元顧問弁護士の爆弾証言で苦境に陥り、「ロシア疑惑」の最終報告で打撃を受けるとされるトランプ大統領に対しては弾劾の展望が日本の識者たちの間でさえ幅広く語られてきた。だが議会でその手続きのカギを握る民主党の最高指導者が明確に弾劾措置の開始への反対の意向を表明したのだ。この動きはミスの多い日本でのトランプ・ウォッチにもさらなる教訓となりそうだ。
▲写真 ナンシー・ペロシ米下院議長 出典:House Speaker Nancy Pelosi facebook
ペロシ議長のこの弾劾反対発言は3月11日付のワシントン・ポストで大きく報道された。同紙のインタビューに応じたペロシ議長は次のように語ったという。
「私は大統領弾劾には賛成ではありません。私のこの発言はニュースでしょう。なぜならこの意見を私はこれまで報道陣に語ったことはないからです。しかしいまこの場で質問を受けたので、これまで考えてきたことを話しましょう」
「大統領弾劾はこの国にとって、あまりにも分裂をもたらします。だからこれから超党派で納得できる圧倒的な新事実でも出てこない限り、その弾劾という道を歩むべきではない。そんなことをすればこの国は本当に割れてしまう。トランプ大統領にはそれほどの(危険を冒す)価値がありません」
報道されたペロシ議長の言葉は以上だったが、その内容はきわめて明確かつ断固たる意思表明だった。要するに民主党としては大統領弾劾の措置はとらない、というのだ。この発言の意味は重い。なぜなら大統領を辞任に追い込むための弾劾の手続きは連邦議会のまず下院で始められねばならないからだ。
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