憲法改正と小西洋之参院議員
Japan In-depth / 2019年4月6日 12時24分
島田洋一(福井県立大学教授)
「島田洋一の国際政治力」
【まとめ】
・小西洋之参院議員、「『元号による時代支配』を体感。安倍政権の打倒に全力」とツイート。
・安倍政権が憲法改正を目指すに当たり、最も注意すべき議員。
・憲法改正は間違いなく厳しい戦いになる。
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新元号が令和と決まり、多くの国民がこれを歓迎、気構えを新たにする中、ことさら否定的方向に話を向ける人々もいた。中でも異彩を放っていたのが、「国会のクイズ王」こと小西洋之参院議員(立憲民主党会派。東大卒、元総務省課長補佐)である。小西氏のツイートを引いておこう。
「令和。安保法制という違憲の法令で平和を破壊した安倍総理が『和』の文字を元号に使った。まさに『元号による時代支配』を体感せざるを得ない。初春令月、気淑風和など出展の万葉集の歌にふさわしい時代とするよう、安倍政権の打倒に全力を尽くす」(@konishihiroyuki 4月1日小西氏のツイートより)
意味不明な「元号による時代支配」をどう「体感」できるのか分からないが、そこから「安倍政権の打倒」に至る強引な論理が氏の真骨頂である。
小西氏に政治家として尊敬できる要素はない。しかしその政権を躓かせる力は決して侮れない。安倍政権が憲法改正を目指すに当たって、最も注意すべき議員の1人と言えよう。
3月6日、議員質問が内閣に対して持つ「監督」機能について、横畠裕介内閣法制局長官が「このような場で声を荒らげて発言するようなことまでとは考えていない」と答弁し、国会が紛糾、撤回謝罪に追い込まれる事件があった。この答弁を引き出した質問者も小西氏だった。
▲写真 内閣法制局長官横畠祐介氏 出典:首相官邸
揚げ足取り狙いの「クイズ質問」を連発する小西氏に耐えかねた長官の心情は理解できるが、挑発に乗ったのはやはり失敗だった。それこそ相手の作戦だからである。
小西氏の厚顔は政界でも群を抜いている。今年1月13日、陸上自衛隊習志野演習場で「降下訓練始め」が行われ、筆者も参席した。離島奪還を想定し、航空自衛隊の輸送機や攻撃ヘリコプター、水陸両用車、パトリオット迎撃ミサイルなども登場、実戦さながらの内容だった。
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