「中高年引きこもり、復帰しやすい環境を」筑波大学斎藤環教授
Japan In-depth / 2019年5月17日 11時18分
「細川珠生のモーニングトーク」2019年5月11日放送
細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(小俣帆南)
【まとめ】
・引きこもりの高齢化・長期化が懸念されている。
・多様な働き方を認め、社会復帰可能な社会へ。
・幼少期からのコミュニケーションスキル教育で若者の不登校・引きこもり対策を。
【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=45772でお読み下さい。】
今年3月末、40歳から64歳の中高年の引きこもりは約61万3000人との調査結果が内閣府から発表された。今回は筑波大学で医学医療系教授を務める斎藤環氏をゲストに招き、政治ジャーナリストの細川珠生氏が、引きこもりの長期化と高齢化について聞いた。
始めに斎藤教授は引きこもりが高齢化している要因について、「かつての引きこもりは不登校からそのまま長引く人が8割を占めていた」「2000年代からは退職後に引きこもる人や、一旦就労したがストレスで仕事を辞めて引きこもる人が増えた」などと述べ、引きこもりを始める年齢が上がっていると指摘した。更に「80~90年代に中学生だった人が引きこもりを始め、気付いたら現在30~40歳になっていることが多い」とも述べ、引きこもりの長期化が高齢化の要因にもなっているとの見解を示した。
引きこもりは女性より男性に多く見られるという結果については、「こういう統計をとると大体このような結果になるが必ずしも事実ではない」「女性の引きこもりも非常に多いと言われている」と述べ、その背景について「日本社会の中では女性が引きこもっていても問題視されにくく、事例化するかどうかという問題がある」ことを挙げた。「家事手伝いなど、女性の引きこもりを正当化する言葉があり、周りの人があまり問題視しない」「男性に比べればだが、大学を卒業してすぐに就職しなくてはいけないというプレッシャーが女性には少なく、引きこもりも大目に見られやすい」ことが要因となり、女性の引きこもりは数字に出てくいとの見方を示した。これを踏まえた上で、「事例化が少ないことを加味しないと、必ずしもこの数字を鵜呑みにはできない」と強調した。
細川氏は「中高年と若者の引きこもりでは、原因や対策、解決方法に違いはあるか」と聞いた。
この記事に関連するニュース
-
相談後、平均18日間で子どもの9割が再登校。不登校解決支援サービス「スダチ」代表の初の著書『不登校の9割は親が解決できる』5/10発売
@Press / 2024年4月26日 10時0分
-
「なんであんたは、どこに行ってもいじめられるのよ!」私立中学を1年で退学した私が「人生が詰んだ」と感じた瞬間
プレジデントオンライン / 2024年4月10日 7時15分
-
引きこもり息子の面倒をいつまで見ればいいのか…シンママが「思わずゲーム機を落とした」息子の一言
Finasee / 2024年4月8日 11時0分
-
不登校の子の未来を大丈夫にする!!
PR TIMES / 2024年4月1日 1時15分
-
もう、生きていけない…母死去で「生活費月14万円」を失う〈実家ひきこもりの50代男性〉、救済を求めた役所で言われた残酷なひと言
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月30日 8時15分
ランキング
-
1立ち寄り先の空き家で暴行か 那須2遺体 供述変遷重ねる平山容疑者
産経ニュース / 2024年4月25日 20時18分
-
2万博着工遅れで露見した日本の建築士の能力不足「世界を知らない」 一級建築士が証言
東スポWEB / 2024年4月25日 6時18分
-
3【続報】ひき逃げの疑いで21歳の女を逮捕「ものか動物にぶつかったと思った」否認 福岡・みやこ町
FBS福岡放送ニュース / 2024年4月25日 20時17分
-
4自民・森山派、26日にも解散届 派閥で初、総務相宛て提出
共同通信 / 2024年4月25日 22時29分
-
5“ハラスメント町長”2人辞職へ 池田町長「裸の王様だった」 東郷町長は会見でも“不適切発言”
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 20時59分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください