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中国船、比漁船沈没させ逃走

Japan In-depth / 2019年6月18日 11時27分

 


■ 周辺海域は天然資源の宝庫


リード堆周辺海域は天然ガスや石油といった天然資源が豊富に埋蔵している海域といわれ、中国がその権益を主張してフィリピンと激しく対立している。


中国は今回事故のあったリード堆以外にパグアサ島周辺での漁業活動も活発化させており、フィリピン当局によると2019年1月以来、パグアサ島周辺海域で600隻以上の中国船の活動を確認したとしている。


中国側が衝突したトロール船が中国船籍とは確認されていないと当初は主張していたことについてフィリピン西方管区軍司令部の報道官ステファン・ペネトランセ中尉は地元メディアに対して「夜間の出来事とはいえ、意図的に減速、停船や方向転換をせずに衝突してきた相手の船を近距離から目撃した漁船の船長や乗組員が中国船であったと証言している」と述べ、中国船であるとの認識を示したことなどが中国側の「知らぬ存ぜぬ」という姿勢を改めざるを得ない状況に追い込んだともいえる。



▲写真 ドゥテルテ大統領(左) 出典:ロシア大統領府


南シナ海の領有権問題を巡ってはドゥテルテ大統領がフィリピンの強い姿勢を国民には示す一方で、中国政府からの経済支援にも配慮して対中国では是々非々あるいは柔軟な姿勢をみせることもある。


このためフィリピン国内ではドゥテルテ大統領に対して「対中外交が軟弱だ」との不満が高まっていることも事実で、相手側が中国船と確認された今回の当て逃げ事件に政府として沈没漁船の補償や公式謝罪など今後どう対処していくのかが問われている。


トップ写真:沈没する船(イメージ) 出典:pxhere


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