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演出された「米朝首脳会談」

Japan In-depth / 2019年7月2日 11時37分

そのことはビーガン北朝鮮特別代表が、すでに6月19日(現地時間)、ワシントンのアトランティック・カウンシルと東アジア財団が主催する戦略対話の基調演説で「(米国は)金正恩委員長の重大政策発表と公式声明を慎重に検討し、実務交渉再開時に進展を容易なものにする建設的な構想に注目している」と話し、「両国は柔軟なアプローチが必要だという点を認識している」と微妙な発言を行っていたことからも伺える。



▲写真 ビーガン北朝鮮特別代表(右)とポンペオ国務長官(左)出典:Flickr; U.S. Department of State


 


■ ワシントンポストがすで板門店会談をに予測していた


ポンペオ国務長官発言やビーガン特別代表のこうした発言から「トランプ親書」にはさまざまな憶測が生まれていたが、米紙ワシントン・ポスト(WP)は6月22日(現地時間)、一部の専門家が、トランプ大統領が29-30日に韓国を訪問した際、「板門店で金正恩委員長との会談を試みる可能性がある」との見方を示していると伝えた。


この報道に対して、24日、韓国大統領府の当局者が、南北首脳会談も米朝韓3カ国首脳会談も行う計画はないと明らかにしたため、ワシントン・ポスト報道が否定されたものと解釈されたが、韓国政府が否定したのは南北首脳会談と米朝韓3カ国首脳会談であって米朝首脳の会合を否定したものではなかった。ワシントンポストの報道は正しかったのだ。


69年前の戦争の三当事国首脳が戦争を休止した境界線で会合したのは、それ自体歴史的である。しかし、この日の出会いは、その象徴性を除けば、どのような成果があったのか不透明だ(朝鮮日報2019・7・1社説)。また稀代の独裁者と共に北朝鮮に足を踏み入れて「光栄」と言ったトランプの価値観は民主主義国家のリーダーとして尋常ではない。


多くの米国メディアは今回の板門店サプライズを「トランプの選挙用ショー」と切り捨てた。またある韓国の保守系知識人は、北朝鮮非核化実現で「トランプ、金正恩、文在寅の組み合わせは最悪だ」と吐露した。


トップ写真:DMZで握手をする金委員長とトランプ大統領 出典:Flickr; The White House


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