「埼玉県待ったなし。」大野元裕参議院議員
Japan In-depth / 2019年7月9日 8時56分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
「編集長が聞く!」
【まとめ】
・大野元裕参議院議員は埼玉県知事選に出馬する。
・少子高齢化など「埼玉県は待ったなし」の状況だ。
・「埼玉版スーパー・シティ構想」でエネルギーの地産地消図りたい。
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国民民主党の大野元裕参院議員は6月18日離党、8月25日投開票の埼玉県知事選に無所属で出馬する。知事選にはほかに、参院議員からの転身を目指す行田邦子氏と、自民党が推薦するスポーツライター青島健太氏がいずれも無所属で立候補を表明している。
安倍編集長が大野議員に出馬を決意した理由を聞いた。
大野氏:「埼玉県待ったなし」というのが一番大きな理由です。これからの埼玉県は厳しい。1つは少子高齢化。65歳代、75歳代の人口伸び率は埼玉県が2年連続1位です。少子高齢化がものすごいスピードで進んでいる。もう1つは、治安や移管される国保の問題、街づくりなどに対する伝統的な国の政策がもうそろそろ破綻する、という問題。基本的には所得の再配分の問題であり、消費税は2の次だ。1番最初にくるべきは、税金をどう配分するか、それが所得税なのか、消費税なのか、何%なのか、という順番で考えるべきです。これが破綻してしまっていて、インフラの更新すらできるかどうかわからないというのが今の状況。
年金行政も、国が「安心してください」と言っていたのに、国民の多くは昔から不安だと分かりきってしまっている状況で、どこに政治の役割があるのか、と考えたときに、地方の役割があると思った。
国民保険も放っておけば厳しいと思う。社会保障全てにおいて、支える側と支えられる側のバランスが崩れているからだ。所得の再分配や規制緩和とかは国がやることですが、地方ではどうコミュニティをつくるかなどが合わせ技でできる。例えば、上田知事がやった仕事の中に、「スポーツ行動率」をあげるというものがある。高齢者のスポーツ行動率が上がると、統計的に保険料の支払いが下がる。国の政策ではこれはなかなかできないので、これをコミュニティでやることが、自分ができることだと思った。
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