朝日、ハンセン病訴訟で大誤報
Japan In-depth / 2019年7月12日 18時0分
その趣旨は以下だった。
「『行政が適正かつ公立的に運営される』とあるのは『行政が適正かつ効率的に運営される』の誤りでした」
「国際社会と緊密に『強調し』とあるのは『協調し』の誤りでした」
以上は些細なミスとはいえるだろう。だがあまりに初歩的、基礎的な誤りである。協調を強調と誤記する。効率的を公立的と誤記する。いずれも小学生レベルのミスである。
どの新聞社でも新聞記事はどんなに短くても、長くても、記者が書き、デスクが目を通し、整理と呼ばれる編集者がさらに点検して見出しをつけ、できあがった見出しつきの記事はさらに校閲がチェックをする。これはいかにインターネットやハイテクが導入されてもなお新聞作成の基礎だろう。
そんな厳重なはずのプロセスを経ても、「効率」が「公立」と誤記され、「協調」が「強調」になるミスが起きて、紙面に載るまで朝日新聞側のだれも気がつかない。しかも一面トップの記事が大誤報に終わったという同じ日に、そんなミスが頻発する。いくら人間には必ずミスがあるといっても、私の長い新聞記者体験からは考えられない現象だと実感した。
朝日新聞はいったいどうなっているのだろう、ともいぶかる次第である。
トップ写真:朝日新聞バナー 出典:Wikimedia Commons; User:Zscout370
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