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南相馬市の妊婦内部被爆報告

Japan In-depth / 2019年7月25日 8時52分


▲写真 高橋亨平医師(左から二人目)と支援者たち 提供:著者


私は高橋医師から「この地域に生まれてくる子供達は、賢く生きるならば絶対に安全であり、危険だと大騒ぎしている馬鹿者どもから守ってやらなければならない」と繰り返し言われたことを覚えている。高橋氏の活動に興味がある方は高橋医師のブログをお読み頂きたい。


今回、ご紹介した妊婦の内部被曝検査を提案したのも高橋医師だ。南相馬市立総合病院で内部被曝検査を主導した坪倉正治医師は「妊婦さんを測定するようになったきっかけは、高橋先生からの電話です。『不安な妊婦が放置されている』と言われました」という。


当時、内部被曝検査は希望者が殺到し、予約はいっぱいだった。坪倉医師たちはシステムを調整し、妊婦の枠を拡大した。若い世代の多くが避難していた南相馬市で妊婦の存在はあまり注目されなかった。原発事故後も妊婦の診療を続けた高橋医師は彼女たちに寄り添い続けた。


原発事故後、程なくして、高橋氏を病魔が襲う。進行した直腸がんが発覚したのだ。病をおしての活動だった。2013年1月22日、高橋氏は亡くなる。享年74歳だった。高橋氏に、この文章を捧げたい。


トップ写真:妊婦イメージ写真 出典:Pixabay


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