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インドネシア閣僚人事に待った

Japan In-depth / 2019年9月24日 18時0分

 


▲写真 ジョコ・ウィドド大統領とウィラント氏含む当局者を伴った会見 出典:インドネシア共和国内閣官房長官


 


■ 未解明人権事件関係者も真相解明要求


9月6日、故ムニール・ビン・タリブ氏の妻がジャカルタにあるKontrasの事務所で会見した。ムニール氏はKontrasの設立者で2004年9月7日にオランダに向かう国営ガルーダ航空機内で毒殺された人権活動である。事件の真相は未だに闇の中にあることから妻は会見で「ジョコ・ウィドド大統領は人権問題の真相を解明してほしい」と訴えた。Kontrasは「まず政権から過去に人権問題に関与した疑いのある人物津を排除することが必要だ」と地元紙にコメントした。これはウィラント調整相が閣内にとどまる限りジョコ・ウィドド政権が人権問題の真相を解明することは困難である、との見解を示したものである。


インドネシアで治安問題が起きるたびに会見などで「法の遵守」を訴えるウィラント調整相の姿を「自身が人権侵害事件への関与が濃厚な人物なのに」と苦々しい思いで見つめている国民がいるのも事実であるが、若い世代はウィラント調整相の過去の人権問題関与を知らないことから、人権団体などでは「未解決の人権問題の風化が進んでいる」として危機感をつのらせている。


次期内閣でウィラント調整相の処遇がどうなるか次第で、庶民派として人気があり、人権問題にも強い関心を示してきたジョコ・ウィドド大統領が今後の5年間でインドネシアが抱える数々の未解明の人権侵害問題に対する取り組みへの真剣さが問われることにもなりそうで内外から大きな注目を集めている。


トップ写真:ウィラント政治安全保障担当調整大臣(2019) 出典:Wikimedia Commons;インドネシア共和国内閣の事務局


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