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「韓国がケンカをふっかけてきた」という誤解 「知日派」韓国人の声 その1

Japan In-depth / 2019年9月27日 11時7分

「韓国がケンカをふっかけてきた」という誤解 「知日派」韓国人の声 その1


林信吾(作家・ジャーナリスト)


林信吾の「西方見聞録」


【まとめ】


・韓国人ジャーナリストが日韓関係の悪化を懸念。


・韓国にとって日本の発言や行為は同国の三権分立を脅かすようなもの。


・日韓ともに隣国との関係を建設的に考えるべき。


 


【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=48108でお読みください。】


 


本誌の読者の皆様には、はじめまして、ということになりますね。


日本に来て30年ほど、フリーのジャーナリストとして働くようになってから20年近くになりますが、主として日本の情報を韓国に送るのが仕事で、日本のメディアに露出する機会はあまりないもので。


申し遅れましたが、私はヤン・テフン(梁泰勲)と申します。


韓国の釜山出身で、今も言いましたように、日本在住のジャーナリストとして活動を続けています。


『僕は在日〈新〉1世』(構成・林信吾 平凡社新書)という本をお読みいただければ、どういう経緯でこうした職業に就くこととなったか、また、韓日両国それぞれに対する思いも、伝わるのではないかと思います。


ただ、なにぶん10年以上も前に出版された本なので……


その当時は、本の中でも自分のことを「基本的に親日」であると規定していましたが、今は強いて誇らしげに言うなら「知日」かな、と思うようになっています。


これはなにも、日本に対して心理的に距離を置くようになった、ということではありません。


人生の半分以上を日本で過ごした韓国人として、とにかく日本が大好き、というのではなく、日本の良いところも悪いところも一段と深く理解し、歴史問題などもよく勉強し、正しい情報を発信するように心がけようという、私なりに前向きな表現なのです。


たとえば、9月の前半は九州に出張し、有名な吉野ヶ里遺跡などを見学してきました。


ああいう、遺跡の保護に予算とエネルギーを注ぎ込む姿勢は、韓国人も見習うべきではなかろうか、自国の歴史を大切にするとは、具体的にはこういうことではないのか……そういった問題提起を、韓国に向けて行おうとしているところです。



▲写真 吉野ヶ里遺跡全景 出典:Wikimedia Commons; Saigen Jiro


そんな私ですから、昨今、韓日両国の関係が悪化に歯止めがかからない状況には、本当に心を痛めています。


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