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比でテロ計画 戒厳令延長も

Japan In-depth / 2019年9月29日 18時0分

比でテロ計画 戒厳令延長も


大塚智彦(フリージャーナリスト)


「大塚智彦の東南アジア万華鏡」


【まとめ】


・ISに忠誠誓うテロリスト4人を逮捕。外国人潜伏情報も裏付け。


・年末に戒厳令の期限到来。延長希望論と警戒感が交錯。


・ドゥテルテ大統領は延長に前向きとも。延長是非の議論活発化へ。


 


【注:この記事にはリンクが含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=48162でお読みください。】


 


フィリピン警察は9月24日、南部ミンダナオ島の南コタバト州ジェネラル・サントス市で中東のテロ組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓う地元テロ組織のメンバー4人を逮捕したことを明らかにした。4人の中にスウェーデン人男性1人が含まれており、メンバーは近く爆弾テロを計画していたところだったとしている。



▲写真 フィリピン・ジェネラル・サントス市 出典:facebook; SM City General Sontos (Official)


地元警察が24日、人権問題を主に伝える「ブナ―ル・ニュース」に明らかにしたところによると、23日に行方を追っていた過去の爆弾事件の容疑者1人がジェネラル・サントス市バグンバヤンの民家に潜伏していることを突き止め、急襲して中にいた親戚関係にあるフィリピン人3人とスウェーデン国籍のハッサン・アクグン容疑者の4人を一斉に逮捕した。


民家からは銃器や爆弾製造に使用する道具類のほか黒いISの旗なども押収された。これまでの調べで4人は、地元で近く爆弾テロを計画中だったことが判明したとしている。


またこの逮捕とは別に、同日ジェネラル・サントス市内の軍による検問所で爆弾製造部品を所持して市内に持ち込もうとしていたフィリピン人2人を逮捕した。この2人も先に逮捕した3人のフィリピン人と親戚関係にあることから爆弾テロを計画中の同じメンバーとみて捜査が続いている。


 


■ 新たなテロ組織による爆弾テロ計画


これまでの警察の捜査によると今回逮捕されたメンバーはいずれも「アンサール・ヒラファ・フィリピン(AKP)」という比較的新しい組織で、地元の「モロ民族解放戦線(MNLF)」と関連があるとされ、逮捕者の中の1人はMNLFの元幹部だった人物という。



▲写真 モロ民族解放戦線(MNLF)。逮捕された1人はMNLFの元幹部だったという。 出典: Facebook; Moro National Liberation Front (MNLF)


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