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大企業×ベンチャーで社会課題解決促進

Japan In-depth / 2019年10月10日 18時0分

大企業×ベンチャーで社会課題解決促進


Japan In-depth編集部(小寺直子)


【まとめ】


・10月9日渋谷区で「ソーシャル・オープン・イノベーション」が開催された。


・製品の背景まで楽しむことができる社会が本当の豊かな社会。


・ソーシャルベンチャーと大企業の協業が社会課題解決を促進する。


 


「SDGs」「エシカル」「サステナビリティ」といった言葉は、この数年で耳にする機会が急増している。日本でも一般消費者に少しずつ根付き始めている証拠だろう。一方、大企業はどうだろうか。欧米と比べると社会課題の解決を大きく打ち出し、真正面から取り組んでいる日本企業はかなり少ないのが現状だ。


10月9日、東京都渋谷区で行われた、「ソーシャル・オープン・イノベーション」では、ソーシャルベンチャーと大企業がコラボレーションすることで、互いを補完し、より大きな社会インパクトを生み出している好事例が紹介された。


登壇したソーシャルベンチャーは、株式会社andu amet(アンドゥアメット)代表取締役社長 鮫島弘子さん、株式会社ファーメンステーション代表取締役社長 酒井里奈さん、株式会社ヘラルボニー代表取締役社長 松田崇弥さん。大企業側は、実際にコラボレーションした実績があるJR東日本スタートアップ株式会社と、パナソニック株式会社の担当者が登壇した。


andu ametは、エチオピアの羊の皮でバックを作り販売している。空気のように軽く手触りが抜群。それでいながら、非常に耐久性が高いことが特長だ。世界でも最高峰の皮として認知されているが、最貧国の一つとされるエチオピアでは、これまでは原皮の輸出しかなされていなかった。そこでandu ametでは、エチオピアに工場をもち、現地で採用した職人がハンドメイドで制作することで、利益を現地に還元している。デザインはアフリカや日本からインスピレーションを得ており、”エシカルでありながらラグジュアリー”な唯一無二の存在感がある。



▲写真 andu ametの商品 ©️Japan In-depth


ファーメンステーションは岩手県奥州市の田んぼから発信する、コスメ、雑貨ブランドだ。製造過程でごみを出さない、独自の発酵技術で有効活用されていない資源を製品化するなどサステナブルな取り組みをしている。



▲写真 ファーメンステーションのお米でできたアウトドアスプレーなど。©️Japan In-depth


ヘラルボニーは、知的障がいのあるアーティストが描いたアート作品の社会実装などを行っている。その売り上げの一部は福祉施設へ還元されるビジネスモデルだ。


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