韓国文政権、曺国辞任で窮地 

Japan In-depth / 2019年10月19日 11時0分

韓国文政権、曺国辞任で窮地 


朴斗鎮(コリア国際研究所所長)


 


【まとめ】


・曺国を辞任に追い詰めた「10・3光化門集会」と支持率低下。


・4月総選挙に危機感。曺国辞任で世論を引き戻したい文大統領。


・生き残りかけ金正恩と手を握る可能性も。一方、それが命取りにも。


 


家族ぐるみの投資など数々の疑惑が発覚し検察から追及されていた曺国(チョ・グク)法務部長官(法相)は、10月14日午後辞表を提出し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は午後5時38分、辞表を受理した。


 


文在寅大統領が国民の反対を押し切って、疑惑まみれの曺国氏を法務部長官に任命した時(9月9日)、「疑惑があるからと言って任命を行わなければ悪い前例を残す」などと常識はずれのコメントを出していたが、長官指名後66日、就任後わずか35日で国民の前に屈服した。


 


曺氏の辞任発表から1時間後に招集した首席・補佐官会議で文大統領は「今回韓国社会は大きな沈痛を経験した」とし、「国民の間に多くの葛藤を引き起こしたことについて非常に申し訳なく思う」と語り、曺国長官任命強行による国論分裂の事態について謝罪した。


 


しかし彼は、保守勢力を追い込む時とは打って変った曺国擁護のための検察へのさまざまな捜査妨害については一言も謝罪しなかった。文大統領には「敵と味方を分ける2分法」はあっても「正義と不正義」を判断する「常識」はなかったということだ。


 


経済危機、外交危機などで、ただでさえ国民の支持を失いつつある文在寅政権だが、曺国法務長官の辞任でその統治力は更に弱まった。



▲写真 文在寅大統領(2019年10月16日)


出典: 文在寅大統領 facebook


 


1.曺国を辞任に追い詰めた「10・3光化門集会」


 


曺国をかばい続ける文在寅氏の「異常な」行動は、国民の怒りを募らせた。特に9月28日のいわゆる「曺国擁護瑞草(ソチョ)洞キャンドル集会」を200万人集会(実際は5~10万人)と誇張し、曺国任命の正当化に利用した文政権の扇動政治は、保守系だけでなく中道系の人々の怒りを誘発させた。


 


その怒りは10月3日の光化門デモで示された。光化門からソウル駅までの2.2Kmとその脇道は人々で埋め尽くされ、歴史上最大の「曺国拘束・文在寅退陣300万人集会」(1平方m当たり2~3人で計算すると50~80万人)となり、文政権に衝撃を与えた。


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