「自分の選択を生きる社会へ」ふたりぱぱ
Japan In-depth / 2019年10月24日 18時0分
「今、あなたに聞きたい」
Japan In-depth編集部 (石田桃子、佐田真衣)
【まとめ】
・同性婚で子供を授かりスウェーデンで暮らす、みっつん氏を取材。
・家族の形は多様で、ひとつではない。
・他人の生き方を否定しない社会が望ましい。
「今、あなたに聞きたい」は様々な分野で活躍する方に取材をし、応援する企画だ。
今回は話を聞いたのはみっつん氏。男性であるみっつん氏のパートナーは男性のリカ氏。2人はサロガシー(Surrogacy)という方法で子供を授かった。現在3歳になる息子さんと3人でリカ氏の故郷スウェーデンで幸せに暮らしている。彼らの生活について伺い、もっと多くの人に”家族のあり方はひとつではない”ことを知ってもらいたいという思いから取材を依頼した。
・サロガシーとは
皆さんはサロガシー(Surrogacy)という言葉について、どのくらい知っているだろうか。名前くらいは聞いたことあるかもしれないが、日本ではまだあまり認知されていない。
サロガシーとはなんらかの理由で子供を産むことができない人が、代理母に依頼して妊娠・出産までの過程を行ってもらうことで、不妊治療の一つだ。サロガシーには、トラディショナルサロガシー(Traditional Surrogacy)とジェステイショナルサロガシー(Gestational Surrogacy)の二種類がある。
トラディショナルサロガシーは「人工授精型」とも呼ばれ、卵子提供者と代理母が同一人物である。ジェステイショナルサロガシーは「体外受精型」とも呼ばれ、卵子提供者と代理母が別人である。最近行われているサロガシーのほとんどがジェステイショナルサロガシーだ。
みっつん氏がサロガシーを選択しようと思い始めた当時は、情報が少なく苦労したという。日本にいるLGBTの方で子どもが欲しくても諦めていた人たちに、自分達が経験したリアルな情報が届けば、という思いから2015年に「ふたりぱぱ」というブログの運営を始めた。今年8月には「ゲイカップル、代理母出産(サロガシー)の旅に出る」という書籍の発売に至った。
現在では、SNSや動画でも積極的に発信を続けており、子供を諦めていた日本の性的マイノリティの方に希望や勇気を与えている存在だ。
写真)リカ氏とみっつん氏
提供)みっつん氏
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