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対中強硬姿勢でトランプ再選【2020年を占う・米中関係】

Japan In-depth / 2019年12月31日 21時43分

トランプ大統領は、反中で手っ取り早く米国民の支持を取り付け、その勢いに乗って再選を果たすだろう。民主党候補たちとのギリギリの接戦になることは確実だが、中国カードを切ることは、生活がいっこうに向上せず不満を抱える中間層や低所得層の白人に、非白人国家の中国をたたくという逃避的快楽を与えることになり、移民を攻撃するポピュリスト的な言説で2016年にトランプ大統領が勝利したパターンが繰り返されることになる。



▲写真 2016年の大統領選にてトランプ大統領が誓約に署名した際に行った演説 出典:Wikimedia: Michael Vadon


ここで注意が必要なのは、習近平思想に染まった勢力が中国で米国批判を強めるほど、「反中のトランプ」の再選の可能性が高くなることだ。うがった見方をすれば、中国にとって対中姿勢がより強硬になる恐れのある民主党候補が当選するよりは、トランプ再選がベターなシナリオなのかもしれない。


だが中長期的にはやはり、米中両国の互いに対する感情が悪化し、将来の米中戦争への秒読みが早まることになる。このように2020年は、米中対立が激化して、トランプ大統領や習近平主席が意図しなくても、長期的な米中衝突の可能性が大いに高まる年になろう。


従って2020年に日本が行うべきことは、必然的に米中対立に巻き込まれる立場を逆利用して米中からできる限り有利な条件を引き出すとともに、米国のアジア関与の低下を見越した真の独自路線の可能性を探っていくことではないだろうか。


トップ写真:米中会議の様子(2017)出典:The White House


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