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ゴーン逃亡劇、日本への挑戦

Japan In-depth / 2020年1月4日 10時46分

複数のメディアに流された関係者からといわれる話では、ゴーン被告は30日にトルコ経由でレバノンに到着し、ゴーン被告はその日のうちにレバノンのアウン大統領と面会したなど、それこそスーパースターを描いたハリウッド映画ばりの情報もあふれたのだ。


しかし、現実の脱出の状況がどうだったかは定かではない。楽器ケースの中に隠れた事実はないとキャロル夫人により否定されているが、詳細については、日本に住む協力者に迷惑がかかるため明かされはいないのだ。また、レバノン政府も、ゴーン被告の日本脱出への関与を公式には否定しており、AFP通信に対し「ゴーン氏は大統領府に来ていないし、大統領に会ってもいない」とあらためて強調している。


ゴーン被告を乗せたジェット機は、トルコを経由しレバノンに行く際、イスタンブールのアタチュルク空港に到着し約1時間半滞在したが、このとき出入国手続きが行われなかったとしている。そのため、トルコ司法当局が捜査を迅速に開始し、操縦士や空港職員ら7人が拘束された。



▲写真 トルコ アタチュルク空港 出典:flickr : Jorge Franganillo


日本からの出国の際の記録も残っていないことから、まだこの辺りはどのように出国したのかは解明されてないが、レバノンには、フランスのパスポートおよび、レバノンのIDカードとともに、合法的に入国している。フランスでは、パスポート2通所有できるケースが存在する。例えば、特定の国に入国した場合、他の国に入国できない時などだ。


NHKによれば、ゴーン元会長は何らかの理由でフランスから2通のパスポートの発行を受けていて、当初はいずれも弁護団が保管していたが、2019年5月に、被告にパスポートの携帯義務が生じたため、弁護団が保釈条件の変更を請求し、フランスのパスポート2通のうち1通を鍵が付いたケースに入れた状態で携帯することを裁判所が認めていたという。レバノン入国には、その鍵が付いたケースに入っていたはずのパスポートを使用した可能性が高い。


しかし、フランスのパスポートを持っているなら、なぜ、フランスにこなかったのかという問いが何度もフランスのメディアで問われた。フランスの複数のメディアでは、キャロル夫人が計画したからというのが主流であった。フランス紙ルモンドでも、次々とメディアに出演し夫を擁護してきたキャロル夫人が計画したのだろうという見方をしめしている。


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