防衛予算過少に見せる安倍政権
Japan In-depth / 2020年1月8日 13時5分
令和元年度補正予算案(防衛省所管)の概要
防衛省計上額 ・・・・・・・・・・・・・4,287億円
その内訳は、
1 国土強靭化のための措置344億円
台風等の被害を受けた自衛隊施設や災害派遣活動で損耗した装備品等の復旧・整備及び災害対処能力の向上に必要な装備品等を整備するための経費。
○ 自衛隊施設(横須賀地区等)の復旧(崩落した護岸等の整備) 41億円
○ 装輪車両・施設器材の損耗更新等 40億円
○ 固定式自家発電機の整備 13億円
○ 航空輸送能力の向上(輸送機の整備の促進) 234億円
○ 災害対処能力向上のための資機材(簡易ベッド等) 8億円 等
2 自衛隊の安定的な運用態勢の確保 2,327億円
我が国を取り巻く安全保障環境や頻発する自然災害に対応するため、装備品等の着実な整備等を行い、自衛隊の安定的な運用態勢を確保するための経費。
○ 航空機・艦艇等の維持整備 81億円
○ 航空機等の整備の促進 2,191億円
○ 隊員の生活・勤務環境の改善 17億円
○ 小型無人機対処器材の整備 22億円 等
3 総合ミサイル防空能力の強化 1,456億円
弾道ミサイルなどの多様な空からの脅威に対する対処能力の強化に必要な装備品等の整備のための経費。
4 その他の追加財政需要 160億円
○ 原油価格の上昇に伴う油購入費・営舎用燃料費の増額 133億円 等
写真)東日本大震災 自衛隊派遣
出典)パブリックドメイン
これらの項目で本来の補正予算の趣旨に合致するのは、
1の 自衛隊施設(横須賀地区等)の復旧(崩落した護岸等の整備)41億円
4 その他の追加財政需要160億円
○ 原油価格の上昇に伴う油購入費・営舎用燃料費の増額 133億円 等
だけだ。
つまり補正予算の4,287億円の内、4,168億円は「お買い物予算」第二の防衛費、装備調達予算と化している。
防衛費は人件糧食費などの義務的な固定費用が多いので、実際の装備調達などに使える予算は約1兆円程度しかない。補正予算の「お買い物予算」はその4割強に当たる予算を手当していることになる。比率としては極めて大きい。これを野党もメディアも異議を唱えないのは極めて異様である。
因みに昨年度の補正予算は一次と二次があった。1次時補正予算は547億円。内容は自衛隊の部隊が実施する災害派遣活動等に必要な経費、活動で使用した装備品等の損耗更新等、被災した装備品等の復旧等で概ね本来の補正予算の使い方といえる。
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