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「兵糧蔵」とは 福島相馬市リポート その1

Japan In-depth / 2020年1月20日 20時18分

そして、こうした行動の重要性は、学生たる私個人にも実感を持って言えることであった。


私は、小学2年生の頃から東京に住み、現在も東京の大学に通っている。大した主体性もなく、真面目に勉強し、部活としては真面目に剣道を続けていただけの、堅い人間であり、柔軟性を欠いていた。


しかし、インターンシップ中に更新していたFacebookをご覧になった方々より、「表情が柔らかくなった」との声を徐々に頂くようになった。まだまだ途上であるが、相馬市での交流の御蔭で、少しは堅さをほぐしていただけたように思う。


ある時、相馬市の外部監査委員会に所属する市民の方より、懇親会に誘われた。願ってもない機会と即座に快諾すると、「東大の学生だというので堅いイメージを持っていたが、そのイメージが変わった」と言って頂き、こちらとしてもとても嬉しかった。一人で他のコミュニティに飛び込むことは勇気がいることだが、そこから得るものは大きい。


思えば、インターンシップへの参加が決まった時もそのような状況であった。上先生と共に東京での「相馬市復興顧問会議」へ出席し、そこで直接立谷市長と話したことで、インターンシップが正式に決定した。「自分から動けば状況は変わる」とその時に思ったものだが、相馬市での経験の数々がそれを裏付けてくれた。


周囲をふと見回してみると、自分を違った価値観へと連れ出してくれる御縁がある。柔軟さを持つことで、そうした御縁を逃さずに、自らの成長と将来の社会への貢献が可能となる。こうしたことを、相馬市でのインターンシップにて学ばせて頂いた。


インターンシップの最終日、立谷市長とお話させて頂いた。将来は国家公務員を志望していることを述べると、「法律に縛られるのではなく、作る立場であることを意識して頑張りなさい」とのお言葉を頂いた。そのお言葉を忘れずに、今後とも学びと行動を重ねていきたい。


(その2に続く。全2回)


トップ写真:相馬兵糧蔵 出典:著者提供


 


【訂正】2020年1月20日


本記事(初掲載日2020年1月20日)のタイトル、「兵糧倉」とあったのは「兵糧蔵」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。本文では既に訂正してあります。


誤:「兵糧倉」とは 福島相馬市リポート その1


正:「兵糧蔵」とは 福島相馬市リポート その1


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