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ジョコ政権発足百日、評価二分

Japan In-depth / 2020年3月3日 23時0分

この調査結果をどう見るかでマスコミや政党関係者の評価は割れている。


政権発足100日の評価つまり試運転段階とはいえ前政権を引き継いだ閣僚(34閣僚中11人が留任あるいは横滑り)、継続された政策も多いことを勘案するとどの項目でも60%台に留まっている結果は「御祝儀評価でもなく、新鮮味がなくあまり期待できないということではないか」(地元マスコミ記者)というのだ。


生活に直結する食品価格の安定が56.2%と低い評価に留まっていることも生活レベルでの不満が残っていることを示しているといえる。


その一方で50%を下回る数字が出なかったことで「とりあえず好調な政権の滑り出しといえるのではないか。今後この数字を踏まえてさらに国民のために『前進する内閣』を続けていきたい」(最大与党闘争民主党幹部)との評価もある。「前進する内閣」は第2期政権にジョコ・ウィドド大統領が名付けた名前である。


「アルバラ・リサーチセンター」の世論調査は1月末から2月初旬にかけて全国13州の国民1000人を対象に実施した結果としている。


 


■ 最高評価の国営企業相と財務相


また「マハカ・グループ」による世論調査では各閣僚の評価も下され、エリック・トヒル国営企業相とスリ・ムルヤニ財務相がそれぞれ最高評価を受けた。同グループはエリック国営企業相が創業した民間企業だけにエリック氏への最高評価はある程度斟酌が必要と言われている。



▲写真 エリック・トヒル国営企業相 出典:Erick Thohir twitter


スリ財務相は世界銀行理事からジョコ・ウィドド政権1期目でも財務相を務め、再任されたインドネシア財政のベテランであり、政党色に染まっていない数少ない「プロの閣僚」として以前から高い評価を受けているが、それが維持されていることが証明された。



▲写真 スリ・ムルヤニ財務相 出典: Public domain


エリック国営企業相は、「マハカ・グループ」の創業者とビジネス界出身者ながらインドネシアの巨大化し放漫体質だった国営企業の体質改善に容赦なくメスをいれる手腕が高く評価されている。世論調査では「専門知識を備え、勇気をもって決断し、効率よく効果的に政策を実行している」と創業元のグループの調査とはいえ高い評価を得ている。


スシ財務相、エリック国営企業相はほぼ毎日テレビのニュースや新聞報道でその言動や活動が報じられており、マスコミの取材にも丁寧に応じる姿が国民に好印象を与えているのは事実である。


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