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結婚問題と女性宮家問題  どこが違う?日本の皇室と英の王室 その4

Japan In-depth / 2020年3月7日 18時0分

結婚問題と女性宮家問題  どこが違う?日本の皇室と英の王室 その4


林信吾(作家・ジャーナリスト)


林信吾の「西方見聞録」


 


【まとめ】


・女性宮家や女系天皇の何がいけないのか。「国民の総意」は明確。


・「男系が続いた」理由は側室制度。「皇室も男女平等へ」が正しい。


・皇室の真の伝統というものは、時代に応じて変ってきた。


 


Japan in depthの記事はYahooニュースでも配信されるので、コメント欄(以下ヤフコメ)にいろいろな書き込みがある。ネットの常といえばそれまでだが、面白く読めたり、新たな論点に気づかされることは、残念ながら滅多にない。腹立たしさしか残らない例の方が、圧倒的に多い。


 


日本文化の源流は古代イスラエル……という都市伝説を批判的に検証したことがあるが、その際「日本語とヘブライ語がよく似ている説」にからんで、紀元前のイスラエルの言語は、現在のイスラエル人やユダヤ人に普通に理解できるのか、と疑問を呈した。その議論を補強する意味で、今の若い女性が紫式部と「恋バナ」ができるかと言われたら無理だろうと言われている。日本語が別物になっているから、との説を紹介したところが、「女子高生には無理でしょうけど、古典文学をちゃんと学んだ人なら紫式部と会話できますよ。あなたの議論は根底から崩れましたね」などと書き込まれる始末だ。そんなことを言うなら、古代イスラエルの言語にせよ『旧約聖書』という文献もあるし、歴史や宗教に詳しい人なら読解可能だろう。そういうことを「普通に理解できる」とは言わないだけで笑。


 


林信吾の議論が正鵠を得ていたということを、逆説的に証言していただいたのはかたじけないが、こんな論理性や教養がまるで読み取れないイチャモンを偉そうに書き込む神経は、理解を絶する(この次は、相手にする方もたいがいだ、とか言われそうだが)。


 


こうした次第なので、ヤフコメのマジョリティの意見が、現実社会のそれと二重写しになっているとは全然思えないのだが、それを割り引いても、秋篠宮家の評判の悪さにはあらためて驚かされた。


 


ただ、この点については、私の記事にも、いささか説明不足の謗りを免れ得ないかな、と思える点があった。同家のプリンセスの結婚問題に絡み、皇籍離脱が取り沙汰されている、と述べたのだが、現行の皇室典範に従えば、女性皇族は結婚すれば本人の意思に関わりなく皇籍を離れることになっている。しかし、今次は「国民等しく祝福できる結婚」ではないかも知れない、との要素があり、あくまでもひとつの可能性としてだが、先に皇籍からの離脱を発表し、いわば「私人として結婚する」ことも考えられる、という話なのだ。


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