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「緊急事態宣言、事前の国会承認必要」山尾志桜里衆議院議員

Japan In-depth / 2020年3月12日 21時28分

この問題について山尾氏は、「ここ数日、森法務大臣に質疑が続いているが、答弁の修正・撤回が続いている。」とした上で、直近の森大臣の答弁は、「去年の10月時点では検事長の定年延長はなしという前提で公務員全体の定年を引き上げる法案の準備が完了していた。しかし、その法案審議の時期が秋の臨時国会から今年の通常国会へと先送りされた。時間ができたので昨年12月ころから再考してみた。そこで解釈を変えることになった」というものだったと述べた。


さらに10月から12月の間に、どんな情勢の変化があって解釈を変えるに至ったのかと尋ねられた森法相は、「東日本大震災の時に検事が国民を置いて最初に逃げたことと、身柄拘束していた十数人を理由なく釈放したこと」を理由として挙げたという。


3月11日の法務委員会で山尾氏が事実かたずねたところ、森法相は「事実です」答えた。これについて山尾氏は、「なぜそんなことを唐突に言い出したのか全く不可解だが、むりやり推測すれば(森法相は)自然災害が起きると思わぬことが起きて検事が足りなくなることがありうるので、そういう時に備えて定年間際の人を延長させる仕組みも必要だと言いたかったのではないだろうか」と述べた。


その上で山尾氏は、「それよりも問題は、法務大臣が国会で事実と異なるエピソードを披露して検察官を愚弄したことだ。法務行政のトップとしても閣僚としても資格なしだ。こうした大臣を辞任もさせない。違法な検察官人事も強行する。安倍政権のリーガルマインドの欠如は底が抜けている」と述べ、検事長定年延長問題での安倍政権の対応を厳しく批判した。


 



編集部追記:このインタビューは2020年3月11日16時30分に行われたものです。


※3月12日に新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案は、衆院本会議で可決、参院に送付された。13日にも参院本会議にて可決、成立の見通し。(2020年2月12日21時現在)



トップ写真:©Japan In-depth編集部


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