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令和時代の朝日新聞大研究 4  ヘイトスピーチ化

Japan In-depth / 2020年3月18日 11時0分

 


そして高橋記者はこの57年前の映画のなかのひとつのセリフ「バカな野郎」を取り出して、現在の安倍政権に以下のようにあてはめるのである。


 


 《バカな野郎が威張り出すと戦争になるのか、戦争になるとバカな野 郎が威張り出すのか。どちらにしても、バカな野郎と戦争が切っても 切れない仲なのは間違いない》


 


ここで「バカな野郎」は東条元首相から内閣改造をした安倍政権へと移っているのだ。 


 


高橋記者は次に「バカな野郎」として「竹島は戦争で取り戻すしかない」と発言した国会議員に話を移す。その議員が言い訳したことを取り上げ、「戦争発言の上塗りをした」と決めつける。そしてそこからまた安倍政権への攻撃に戻る。


 


 《おっと、愚臭につられてつい寄り道してしまった。上塗りの本丸は もちろん現政権である》


 


安倍政権とその支持者に浴びせる「バカな野郎」というのはどうみてもヘイトスピーチである。「特定の集団や個人をおとしめ、憎悪や怒りを生ませる言葉」というヘイトスピーチの定義にぴたりと合致するのだ。「戦犯」を安倍首相や安倍政権と重ねて、その共通点は「バカな野郎」だとするのである。


 


高橋記者はさらに安倍政権の内閣改造で萩生田光一氏が文部科学相になったことを理屈にもならない屁理屈で攻撃して次のように書いていた。


 


 《浜の真砂は尽きるとも世にバカな野郎の種は尽きまじ》


 


とにかく日本国民が民主的な選挙で選んだ安倍政権もこの記者によると「バカな野郎」となる。


 


「バカ」の意味は明白だろう。愚か、無知、阿呆、役立たず。そして「野郎」はもちろん男性に対するののしりの言葉である。この言葉は朝日新聞が他者の言葉狩りでよく使うレッテルの「ヘイトスピーチ」に相当する。



▲写真 第4次安倍第2次改造内閣(2019年9月11日撮影)


出典:首相官邸ホームページ


 


朝日新聞社刊の百科事典ふう「知恵蔵」によると、ヘイトスピーチ(憎悪表現)とは「主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別する言葉」を指すという。安倍政権の支持者を「バカな野郎」とけなすのは「思想」が理由だろう。


 


安倍政権側が朝日新聞記者や野党の支持者たちを「バカな野郎」と呼んだらどうだろうか。朝日新聞が即座に「ヘイトスピーチ」だとして糾弾するだろう。だが朝日新聞は自分たちが気に入らない相手にはそんな乱暴で汚い誹謗の言葉を平気でぶつけるのである。


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