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TOKYO2020の行方 ウイルスより人間が怖い 3

Japan In-depth / 2020年4月2日 11時0分

そこでひとつのアイデア……いや、現段階でこのようなことを言うのは、理想論どころか単なる夢想だと我ながら思えるのだが、どのみち先行きがまったく不透明であるし、後述の自粛ムード一色で気が滅入る、という方も少なからずおられると思える中、夢物語のような記事を1本あえて掲載したところで、バチは当たるまい。


2021年3月11日に開幕することは、できないものだろうか。


読者ご賢察の通り、東日本大震災からちょうど10年目の節目だ。


開会式は夜にして、昼間は最終リハーサルを兼ね、参加者・関係者全員が国立競技場に集まる。慰霊式典の模様はパブリックビューイングで中継する。そして地震発生時刻の日本時間14時26分、全参加者に黙祷してもらうと同時に、TV中継を通じて世界中の人に、鎮魂の祈りをささげるよう呼びかけるのだ。


さらには慰霊式典の会場において、


「10年かかってしまったけれども、今や仮設住宅での避難生活を強いられている被災者は、ただの1人もいない」


と宣言することができれば、五輪開幕に先駆けて、世界中から拍手喝采となるだろう。


開会式を夜にするのは、どうせ開催コストも膨らんだことだし、いっそのこと大花火大会で式典に花を添えれば、という、まあ思い付きだが、昼間の鎮魂ムードから一転、


「人類は新型コロナウイルスの脅威を乗り越えた」


という祝賀ムードを演出すれば、これもまた世界から歓迎されるだろう。過去に多くの五輪が、夜に開会式を行った先例もあるではないか。


3月開催が理想的である理由は、他にもある。


延期となったことで、前述のように出場選手は調整のやり直しを迫られるわけだが、その期間は短ければ短いほどよい。半年の延期と丸1年の延期では、条件がかなり違う。とりわけ年齢的にピークを過ぎて、今次の五輪を「現役最後の花道」と考えていたような選手にとっては、そうである。


もともと7月24日開幕というスケジュールは、TV放映権料などが高く売れるから、という理由で決まったのだと言われており、酷暑の東京での大会となることについては、選手やボランティアの負担が大きすぎるのではないか、という心配の声が根強くあった。本来は五輪の目玉種目であるマラソンが、開催地を札幌に変更されたほどである。



▲写真 小池百合子・東京都知事(2020年3月19日 都庁)


出典: 東京都知事 小池百合子の活動レポート facebook


 


この件については小池百合子都知事が、


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