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イージスアショアは必要ない

Japan In-depth / 2020年4月3日 23時0分

設置される自治体で副次被害も想定される。アショア自体が敵の優先順位の高い攻撃目標となるので、巡航ミサイルやドローン、ゲリラ・コマンドウの攻撃を受ける可能性がある。その際に迎撃に使用した砲弾やミサイルの流れ弾や撃墜されたミサイルやドローンが近隣の市街地などに落ちて副次被害を起こす可能性が極めて高い。


このようにアショア導入計画はまともな手続きを端折って拙速に官邸が決定した。しかも不利益が多い。違約金を払っても、イージス・アショア計画を廃止すべきだ。


その代わりに海上自衛隊にイージス護衛艦3~4隻を追加すればいい。艦艇は移動可能であり、様々な脅威や事態に柔軟な対処が可能だ。イージス艦は弾道弾対処以外の脅威対処能力も汎用護衛艦より高い。1隻あたり約1,800億円(4隻で約7,200億円)だが費用対効果は高い。先述のようにアショアの導入予算は大きく膨らむことが予想される。寧ろイージス艦の方が安価だろう。


既存のイージス艦と同じSPY6採用すれば、既存の海自教育体系の中でイージスシステム関係者の教育が可能である。これによって運用コストはアショアに比べて大きく低減できる。


イージス艦での弾道弾防衛作戦時に基本、護衛用の艦艇(汎用護衛艦)は不要だ。イージス艦のレーダーは宇宙を監視・SM-3の誘導をしながらも、周囲を警戒でき、その能力は汎用護衛艦のレーダーよりも強力である。汎用護衛艦建造の予算確保のために、方便として財務省向けに弾道弾防衛用のイージス艦の周囲を守る必要があると強弁したことが誤解を招き、一人歩きしている。これはイージス艦の関係者なら誰でも知っている事実だ。


またイージス艦の方が対潜水艦戦能力も汎用護衛艦より高い。対潜水艦用ソーナー(SQQ-89)、電子戦システム(NOLQ-2シリーズ)、FIC区画(海自洋上インテリジェンスシステム)、米軍情報システム端末など、弾道弾防衛以外においても、汎用護衛艦が装備するものよりも能力が数段優れたものを装備している。イージス艦を多数運用している米海軍には汎用駆逐艦(DD)は存在しない。



▲写真 海自イージス艦みょうこう 出典:U.S.Navy photo by LAC Amanda McErlich


イージス艦を増やす代わりに海自の旧式護衛艦の除籍促進・能力の低い艦艇の建造を中止すべきだ。海自は防衛大綱に定められた隻数を維持するために現代戦を戦えない旧式艦を多数抱えている。きり級護衛艦以前の旧式艦18隻をすべて短期間に除籍する。こうすれば維持経費の削減、人的資源の確保、有効活用が可能となる。


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