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NY、外出制限下賑わい戻る

Japan In-depth / 2020年5月24日 23時9分

遊戯設備がない公園も人であふれている。だがここでもソーシャルディスタンスが守られないことを懸念して、当局は警官を増員するとともに「ディスタンス・アンバサダー」と呼ばれる警官以外で構成される監視員2260人を配置する事になった。これらはマスクを着用していないということで、幼い子供の目の前で大勢の警官に拘束される母親の映像や、暴力的な取り締まりの映像などがSNSで拡散され、しかも逮捕された90%以上が黒人とヒスパニックだったことからソーシャル・ディスタンスを巡る行動が人種問題に発展してしまったことなどへの反省から決まった対策だ。



▲写真 運動公園で矢印の距離を開けるように促す表示と監視する警察官 出典:著者撮影


警官は今後マスクの配布などを啓蒙活動を中心にするということだ。


ニューヨーク市では750万枚のマスクの無料配布が始まっている。


ニューヨークでも日本同様、衛生用品の入手が徐々に容易になって来た。私の地元では道ばたでテーブルを広げ、お祭りの夜店のごとく、消毒グッズ、カラフルなマスクなど感染防止用品を売る露天も現れた。



▲写真 マスク、ハンドジェル、おしゃれマスクを販売する露店(5/16撮影)出典:著者撮影


集会は一切認められていなかったが、金曜の夜になってクオモニューヨーク州知事は10人以下に限って人々が集まるのを認める決定をした。教会などは大人数が集まる場所だがこの日、トランプ大統領が「礼拝施設は必要不可欠なサービス」と即時再開を全州に知事に要求した。クオモ知事はかねてから一貫して「感情と、政治では動かない」と明言しており、知事の決定はどのような経緯によるものかはわからない。


ニューヨークは初動は後手に回ってしまい、被害が拡大したが、その後の徹底した感染予防対策でコロナ禍が徐々に遠ざかりつつあるかに見える。だが、アメリカ全体での感染の拡大はまだ収まる気配がない。アメリカの南部や西部カリフォルニアなどではふたたび感染拡大の傾向がある。それもあってクオモ知事はふたたび感染が拡大しないよう、急速な街の再開にはかなり慎重だ。


ニューヨークのタイムズスクエアには、感染拡大初期の大統領の対応の遅さや対応の不手際が被害を拡大させた、として、本来ならば死なずに済んでいたであろう人々の数をカウントする「トランプ死の時計」と呼ばれる掲示板が登場した。



▲写真 タイムズスクエアに登場した「トランプ死の時計」(5/16撮影)出典:著者撮影


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