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NYでも暴動 黒人死亡事件

Japan In-depth / 2020年6月1日 13時52分

彼らの自己中心的なの行為には呆れたが、決まりを犯しているのを承知で大騒ぎしている彼らを見ていると、もう日常の我慢が限界に来ているのであろう、という点は推測できた。


今回の一連の暴動や、ロス暴動などの背景を考えた時、通底しているのは、高い失業率や不況による生活不安だ。そしてその結果、いつも底辺で差別を受ける側が、割りを食う事になってしまう。



▲写真 NYにおけるボルチモア黒人男性死亡事件に対する抗議デモ 2015年 出典:The All-Nite Images


問題は彼らだけのことではない。


誰もがコロナ禍で毎日の生活の不安を感じ、我慢することだけで不安を抑えこむしか方法がなく、そういう日常から抜け出したい人々の気持ちが、はけ口として暴力や過激な行動につながってきていると感じる。


次々とネット上にアップされるデモの映像も異様だ。警察の暴力行為も相当、目に余るものも多い。コロナ対策で市民と協力関係にあったデブラシオ・ニューヨーク市長が暴力行為には警察力で対応すると表明し、互いの信頼関係にヒビが入る事態にもなりかねない。


これらは昨日までのアメリカではない。


アメリカ社会が壊れかけてきている。ミネアポリスの事件はきっかけに過ぎなかった。


デモはこれからも広がっていくことだろう。


トランプ大統領は、自治体の要請があれば軍を出動させる用意があると言っている。92年のロス暴動ではその規模が大きすぎてロサンゼルス市警だけでは対応できず、最終的には陸軍や海兵隊が投入された。


暴力を暴力で抑えこんだ30年前に戻るしか道はないのか。


皆が抱えている先が見えない不安感。それらが拭われる日が来ることはあるのだろうか。



▲動画 「NYでも暴動 黒人死亡事件」(Japan In-depth Youtubeより)


トップ写真:ミネソタ州での暴動のあと 出典:Flickr; Lorie Shaull


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