アイスホッケーの未来に危機感 慶大OB設立チーム、アジアリーグ参入
Japan In-depth / 2020年6月4日 22時35分
■ デュアルキャリア1号は早大出身の、前日光バックス名ゴーリー
そんな中、慶大OBが軸になるチームで誕生したデュアルキャリアの1人目は、なんと、良きライバルである、早稲田大学OBだった。
大学時代も慶大のシュートを止めまくり、大活躍して、そのまま、クラブチームのH.C.栃木日光アイスバックスに入団したゴーリーの小野航平。アジアリーグでも、日本代表ゴーリーの福藤豊らがいる中、約100試合出場した。
▲写真 氷上の小野航平選手。横浜GRITSの守護神。 提供:横浜GRITS
昨年、6月に移籍後は、住居のコーディング施工などを手がけるエコテック社の営業部に所属しながら、現役選手を続けている。
小野は子供の頃から、アイスホッケー選手になる事が夢だった。ジュニアチームのアイリンズに所属し、小中学校と、神奈川県代表の正ゴーリーとして活躍。県内のアイスホッケーの名門・武相高校から早大へと、王道を歩んだ。
「でも、日に日に、選手が終わった後の俺ってどう生きていきたいのだろう。本当はそこからの人生のほうが長いの」に、と自問することが増え始めた。
午前中のバックスのチーム練習が終わると、毎日、図書館に通い、仕事、就職などに関する書籍を片っ端から、読む生活を始め、多くを学んだ。
そして、彼のその後の選択肢は、GRITSだった。
「迷いはなかったです。これまでとは違うスポーツのあり方を表現できることに、とてもワクワクしています!」
きっぱりと言い切って、小野は前を向く。現在はしっかりと、仕事とチーム練習を両立させている。
▲写真 エコテックの社員として働く小野 提供:横浜GRITS
■ デュアルキャリアのGRITSモデルがスタンダードになる時代が来る
アイスホッケーの競技人口は、全世界で約180万人と言われている。特に北米では人気の4大プロスポーツで、米国内でもチームが増え続け、間もなくシアトルにも新チームが出来、勢いがある。
一方、日本の野球、サッカー、バスケなどの競技人口は、500万人を越すが、日本のアイスホッケーのそれは約2万人。1998年長野五輪主催国出場以降、男子チームはオリンピック出場から遠のいている。
女子は「スマイルジャパン」の名で知られ、世界ランキング6位。2年後の北京冬季オリンピックにも早々と出場を決めている。だが、男子の復活を願う声は、絶えることはない。
そんな中、GRITSは3つの、10カ年計画を掲げる。
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