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90式戦車の有効活用考えよ

Japan In-depth / 2020年6月10日 12時33分

90式は約340輌もあるので、APC型を120両程度にして、87式装甲戦闘車の火力の部分は火力能力を担当させるための先述の火力支援型(これは砲塔変え、35~76ミリ程度の砲と対戦車ミサイルを搭載した外国製の砲塔を輸入すればいい)。96式自走120迫撃砲の、87式自走高射機関砲、82式指揮通信車、施設作業車などの後継を開発しファミリー化できるだろう。90式ベースの90式戦車回収車や91式戦車橋はリファブリッシュし、エンジンを換装すればそのまま使えるだろう。



▲写真 87式自走高射機関砲も老朽化している 出典:著者撮影


ファミリー化すれば教育や兵站が共用でき、部品の生産コストも下がる。余った120ミリ砲は元々ラインメタル社のライセンス品なので、やる気になれば輸出ができるはずだ。


既存車輌の転用の利点は、これまでの整備やコンポーネントのアセットを流用できるので維持費が少なくて済むし、開発、調達コストも低く済むことだ。更に開発にかかる時間も少なくて済む。多額の税金を費やして調達した装備はできるだけ有効に使うべきだ。三菱重工ができないなら海外のメーカーに頼めばいい。


70~90年代に調達した装軌装甲車輌を例によって別々に調達すれば、これまで同様に調達や維持コストがかかって、調達期間が間延びして、戦力化が遅れる。その愚を繰り返すことになる。90式を利用することで浮いた予算を他に振り向けるべきだ。


トップ写真:10式戦車 出典:著者撮影


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